畳日記

ポケモンの色々なルールをやってます

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はじめまして。四畳半です。

このブログでは主にポケモンの単体考察やインターネット大会、スペシャルレートで使った構築をメモ程度に書いていこうと思います。

リンクは↓からどうぞ。何か質問等あればお気軽にTwitter(@yojyosyugi)までお願いします。

SVダブル

PJCS2023予選6位 拘りパオコノヨ
【PJCS2023予選6位】拘りパオコノヨ - 畳日記

レギュレーションAダブル ドンカラス
【ポケモンSVダブル】雨エアカッタードンカラス - 畳日記

レギュレーションAダブル ハラバリー
【ポケモンSVダブル】共生放電ハラバリー - 畳日記


【PJCS2024本戦】コントロール限界晴れ

 

こんにちは。四畳半です。

今回はPJCS2024予選と本戦で使用した構築を紹介します。

 

 

 

構築経緯

レギュレーションFでも依然として使用率が高いハバタクカミウーラオスを上から倒せるポケモンを使いたいと思ったところから構築がスタートしました。

その中でも注目したのがヒスイドレディアドレディアです。葉緑素によって晴れ状態で素早さブーストの最速ハバタクカミを抜けること、草+格闘の範囲が水ウーラオスと悪ウーラオスの両方に強い点が求める条件に噛み合っています。

ヒスイドレディアを使うとなると、真っ先に思い浮かぶ相棒はコータスコータスでした。いわゆるドレディアコータスという並びです。この並びの強い要素は主に以下の通りです。

ドレディアのお先にどうぞでコータスの噴火を上から通せる

ドレディアの眠り粉で面倒なポケモンを眠らせられる

コータスが鈍足なので相手のトリックルームを牽制できる

しかし、これらの強みは現環境ではあるポケモンに簡単に封じられてしまいます。それがガオガエンとタケルライコです。

威嚇でヒスイドレディアの火力を削ぎながら猫騙しを使える炎半減のガオガエン、こちらの晴れで古代活性を発動してくる炎半減のタケルライコはドレディアコータスの天敵になります。さらに、お先にどうぞと眠り粉はこの指止まれに吸われてしまうため、眠り粉が効かないオーガポンが非常につらいです。

これらの要素から、初手に並べるドレディアコータスは現環境ではとても苦しいと言わざるを得ませんでした。では、ヒスイドレディアは弱いのかと言われると決してそんなことはありません。初手に並べてしまうのが問題なのであれば、ヒスイドレディアを後発から選出すればいいと考えました。

 

コータスハバタクカミの並び

ヒスイドレディアを裏から選出するとなると、初手のコータスの隣に並べるポケモンが別に必要になります。この枠に求められるのはドレディアコータスを見て選出されやすいガオガエン+タケルライコを倒せるポケモンです。

この条件を満たせるポケモンとしてハバタクカミハバタクカミが採用されました。古代活性+拘り眼鏡+手助け+フェアリーテラスタルのフルパワーマジカルシャインでHDベースのガオガエンや等倍テラスタルのタケルライコを一撃で倒すことができます。

ドレディアのお先にどうぞによるサポートがない以上、コータスは自分で殴るよりもサポーターとしての運用が好ましいと考え、手助けと欠伸を採用することにしました。

 

ヒスイドレディアの技構成について

初手にコータス+ハバタクカミ、裏にヒスイドレディアという並びが決まったところで、ヒスイドレディアのお先にどうぞが不要になりました。インファイトとソーラーブレードは確定として、他に何かいい技がないか探した結果、アンコールが候補に挙がりました。ヒスイドレディアを裏から投げることを考えると、ゲーム中盤から終盤にかけての強力な詰め筋としての運用が期待できます。

 

コータスエンテイの並び

次に、ハバタクカミを初手に置けない場合にコータスの隣に並べられるポケモンとハバタクカミが上から縛られている状態の引き先になるポケモンが必要です。

この2つの要素を満たしているポケモンとしてエンテイが基本選出の4枠目として採用されました。コータスの隣にも置けますし、ハバタクカミを狙ったパオジアンの氷柱落としやゴリランダーとタケルライコのグラススライダー+迅雷の集中攻撃に対しての引き先にもなれます。

晴れ状態の聖なる炎は火力と火傷を押し付けられる優秀な技で、バークアウトと合わせると確率次第で物理と特殊のどちらにも干渉できます。コータスの欠伸、ヒスイドレディアのアンコール、そしてエンテイの聖なる炎とバークアウトで盤面のコントロールを行うことができます。

 

vs雨パトルネロス

晴れパを使うにあたって、雨乞いトルネロスに勝てないようでは話になりません。解決策として、こちらも日本晴れトルネロスを採用しました。

天敵のトルネロスブリジュラスに対してしっかりと勝てるように、テラスタイプや素早さに工夫が施されています。

 

vsディンルー

トルネロスを入れることで雨パにも対応できるようになりましたが、このままでは相手のテラスタルを使ったディンルーの処理が難しいです。

解決策として、拘り鉢巻ウガツホムラを採用しました。拘り鉢巻+手助け+炎テラスタルフレアドライブでディンルーをワンパンすることができます。

 

 

構築ウガツホムラ

 

コンセプト

・ハバタクカミのマジカルシャインで残数を減らして欠伸とアンコールで詰める

・欠伸とアンコールで盤面をコントロールしてハバタクカミのマジカルシャインを通す

・熱い岩による晴れターンの認識のズレを活かす

 

個体紹介

コータス@熱い岩

呑気 日照り 草テラスタル

努力値:H252 B4 D252

実数値:177-×-177-105-122-22(S個体値0)

熱風/手助け/欠伸/守る

 

調整
HB:A特化ウーラオスインファイトを93.8%で2耐え
HD:控えめC124振りタケルライコの古代活性流星群を確定耐え

 

本構築の晴れ始動枠です。
呑気でHDに振り切ることで、あらゆる攻撃を大体耐えることができます。

基本的には初手に出して手助けや欠伸を押すポケモンで、味方の攻撃と合わせて相手の残数を減らすか欠伸で面倒なポケモンを裏に流すことを意識しています。

熱い岩を持たせることで後続の晴れターンを枯らすことなく運用できます。欠伸で居座ることを強みの一つにしているので、晴れターンをしっかりと裏に残せるのが優秀です。特に後述するヒスイドレディアのアンコールと相性が良く、一度熱い岩で使ったらもう他のアイテムを持たせられないと感じるほどに強力な要素でした。

ラスタルは草を選択しました。実際に使うことはあまりありませんが、ヘイラッシャやモロバレルに対して安全に行動できるようになります。

 

 

ヒスイドレディア@気合の襷

意地っ張り 葉緑素 ステラ

努力値:A252 B4 S252

実数値:145-172-96-×-95-157

ソーラーブレード/インファイト/アンコール/守る

 

調整
ソーラーブレード
H4-B124振りハバタクカミを確定1発
H204振り水ウーラオスを確定1発

ステラソーラーブレード
H164-B252振りハバタクカミを確定1発

手助けソーラーブレード
H4振り化身ランドロスを確定1発

手助けインファイト
H92振りオーガポンを確定1発

S:晴れ状態で最速Sブーストテツノツツミ抜き

 

本構築の軸であり、隠れたエースアタッカーです。
後発で選出することで相手が初手に出してくるドレディアコータス対策枠を潜り抜けます。

一般的には考慮されにくいアンコールがとにかく強力です。相手の守るや積み技、猫騙しや迅雷などを捕まえることでゲーム終盤の詰め筋になります。単体でも優秀な技ですが、熱い岩コータスと組ませた際に真価を発揮します。

まず1つ目は、欠伸と合わせたコントロールです。例を挙げますと、ゲーム中盤で相手の残数が残り3匹と仮定します。ヒスイドレディアは相手の守るなどに対してアンコール、コータスがそのポケモンの隣に欠伸を入れます。すると、相手はアンコールと欠伸を解除するために引っ込める必要があるのに、残数を1匹でも失っていると片方のポケモンしか引っ込めることができません。そのため、盤面のどちらかには必ず次のターンに行動できないポケモンが1匹残ります。残数が2匹以下ならそもそも引っ込めることすらできないのでまともに行動できなくなります。この状態を意図的に作ることで相手の盤面をぐちゃぐちゃにできます。

もう1つが、熱い岩と合わせた晴れターンの認識のズレです。相手は晴れターンを基本は5ターンだと認識しているので、晴れターンが残り1ターンの表示で守るを使ってくることが多いです。これは相手視点では晴れターンを枯らすことでドレディア葉緑素を無効化して素早さ関係を逆転させるための行動になります。しかし、実際には熱い岩の効果で晴れターンは6ターン目以降も継続します。その結果、相手の素早さ逆転のための守るがこちらにとってはアンコールの起点にしかなりません。葉緑素も継続して発動しているので素早さ逆転を許さずに上からアンコールを入れることができます。

これらの搦め手と高速高火力のアタッカーを兼ねているのがヒスイドレディアの強みになります。使用感としては岩オーガポンがSブーストハバタクカミの上から眠り粉をちらつかせながらアンコールを打ってくる……みたいなポケモンです。

眠り粉は命中不安なうえにモロバレル対策に引っかかりそうなので不採用です。条件次第ではアンコールが眠り粉以上の拘束性能を有しています。

ラスタルはステラを選択しました。硬めのハバタクカミを確実に倒したり、手助けと合わせて瞬間火力を2倍に高めることができます。草+格闘というタイプは攻守ともに優秀で、環境に存在するポケモンを等倍以上で殴れるだけでなく、先制技(迅雷、不意打ち、アクアジェット、グラススライダー)を軒並み半減にできるので意外と場持ちもいいです。

 

 

ハバタクカミ@拘り眼鏡

控えめ 古代活性 フェアリーテラスタル

努力値:H52 B4 C228 D12 S212

実数値:137-×-76-202-157-182

ムーンフォース/マジカルシャイン/シャドーボール/パワージェム

 

調整
手助けフェアリーテラス古代活性マジカルシャイン
H252-D172振りガオガエンをダブルダメージで確定1発
H252振り等倍テラスタケルライコをダブルダメージで確定1発

手助けフェアリーテラス古代活性ムーンフォース
穏やかH252-D228クレセリアを確定1発

手助け古代活性シャドーボール
H252-D156振りモロバレルを確定1発

パワージェム
D4振り炎オーガポンを確定1発
H4振りヒスイウインディを確定1発

HB:陽気パオジアンの不意打ちを81.3%で耐え
HB:A特化水オーガポンの水テラスツタ棍棒を晴れ状態で確定耐え
HB:A特化水ウーラオスの水テラス水流連打を晴れ状態で確定耐え
HD:C特化電気テラス命の珠タケルライコの古代活性迅雷を87.5%で耐え
S:最速トルネ+3(Cブーストハバタクカミミラー意識)

 

本構築の破壊神です。
初手に来やすいガオガエンやタケルライコを全盛りのマジカルシャインで吹き飛ばします。

火力と素早さを限界まで高めているので自分より遅いポケモンには滅法強く、自分より速いポケモンには滅法弱いという性質をしています。特にパオジアンの氷柱落としや先制技の重ね掛けで倒れてしまいますが、その際は裏のエンテイに引きながら隣のコータスで欠伸をすることで盤面を維持できます。

物理耐久は壊滅的ですが、晴れ状態だと水ウーラオスや水オーガポンの攻撃を耐えてくれるので割りとなんとかなります。

このポケモンを初手で通すのか、欠伸やアンコールで盤面をコントロールしてから通すのかを選出画面で決めておくことでゲームのプランを立てやすくなります。

ラスタルは火力を上げながら悪を半減にできるフェアリーを選択しました。猫騙しが通らないステラも優秀ですが、悪を半減にしないと鉢巻悪ウーラオスの前で行動権がないので今回はフェアリーにしています。

 

 

エンテイ@突撃チョッキ

意地っ張り 精神力 草テラスタル

努力値:H164 A196 B20 D116 S12

実数値:211-176-108-×-110-122

聖なる炎/地団駄/バークアウト/神速

 

調整
晴れ聖なる炎
H84-B252振りハバタクカミを確定1発

晴れ聖なる炎+神速
H164振り化身ランドロスを確定

晴れ聖なる炎+手助け晴れ聖なる炎
図太いH252-B156振りクレセリアを確定

HB:A特化悪ウーラオスの鉢巻暗黒強打を確定耐え
HD:C252振り化身ランドロスの大地の力を確定耐え

 

構築の痒い所に手が届く過労死枠です。
あらゆる攻撃を1度は耐えながら聖なる炎とバークアウトで盤面を荒らします。

聖なる炎は追加効果も優秀ですが、晴れ状態だと普通に火力も高いので大抵のハバタクカミを倒せます。特に交代際に打つ聖なる炎が強力で、欠伸で引かせるタイミングで裏のポケモンに打てると試合を終わらせるレベルの可能性を秘めています。反面、欠伸に対して居座られてしまった際に聖なる炎で火傷になると眠らなくなるのでリスクとリターンを考えて打つ必要はあります。

精神力で威嚇も猫騙しも効かないのでガオガエンにとても強いです。イーユイの悪の波動で怯まないのも素晴らしいです。

ラスタルは草を選択しました。地面を半減にしながらモロバレルのキノコの胞子を無効化できます。

 

 

トルネロス@メンタルハーブ

穏やか 悪戯心 電気テラスタル

努力値:H244 B164 D100

実数値:185-×-111-145-124-130(S個体値29)

木枯らし嵐/日本晴れ/怖い顔/追い風

 

調整
HB:A特化ヒスイウインディの鉢巻岩雪崩をダブルダメージで93.8%で耐え
HD:C188振りハバタクカミのフェアリーテラス眼鏡ムーンフォースを確定耐え
S:無振りトルネロスより1遅い

 

追い風ミラー対策と天候パ対策枠です。

雨パを強く意識しており、S個体値を29にすることで無振りトルネロスに対して雨乞いの下から日本晴れを打てるようにしています。

ラスタルは電気を選択しました。仮想的であるトルネロスブリジュラスに対してエレクトロビームと木枯らし嵐を半減にすることで追い風と日本晴れの両方を使用することができます。タケルライコやサーフゴーの前でも生存できるので受けテラスとしては非常に優秀でした。電気を無効にできる地面も試しましたが、水と氷が抜群なのは天候パ相手に投げるポケモンとしては不安が残るので電気で採用しています。

 

 

ウガツホムラ@拘り鉢巻

陽気 古代活性 炎テラスタル

努力値:H84 A164 B4 D4 S252

実数値:191-156-142-×-114-157

ヒートスタンプ/ワイドブレイカー/フレアドライブ/地団駄

 

調整
手助け晴れ炎テラスフレアドライブ
腕白H252-B156振りディンルーを確定1発

手助け晴れ炎テラスヒートスタンプ
H252振りオーガポンを半減で確定1発
H172振り水ウーラオスを確定1発

晴れ炎テラスヒートスタンプ
H252-B148振りオーロンゲをリフレクター込みで確定1発
H252振りブリジュラスを確定1発

晴れヒートスタンプ
H252振り化身ランドロスを確定1発
H252振りオーガポンを等倍で確定

地団駄
H252振りキラフロルを確定1発
H252振りヒードランを確定1発
H4振りヒスイウインディを威嚇込みで確定1発

S:古代活性でSブースト

 

本構築の破壊神その2です。
ありとあらゆるポケモンを一撃で粉砕します。

ハバタクカミと違って耐久が高く、Sブーストでパオジアンの上から攻撃できるのでハバタクカミが苦手なポケモンに強いです。

特にハバタクカミとは縦の相性が良く、ウガツホムラに飛んでくるドラゴン技をハバタクカミで受ける、ハバタクカミに飛んでくる炎草電気鋼技をウガツホムラで受ける……といったサイクルを行うこともできます。

地団駄を採用することで晴れパでは処理が面倒なキラフロルやヒスイウインディに強く出ることができます。

ラスタルは炎を選択しました。火力が上がるだけでなく、ドラゴンを等倍にしたりフェアリーを半減にできるので受けとしても優秀です。

 

 

選出

基本選出①
+

+

対応範囲が最も広い選出です。ハバタクカミが上から行動できるときは手助けテラスマジカルシャインで残数を減らし、ハバタクカミが上から縛られているときはエンテイに引きながら欠伸を入れることで有利な盤面を維持できます。
終盤はヒスイドレディアで詰める動きを意識することで不要な負け筋を減らすことができます。

 

基本選出②
+

+
初手にハバタクカミを置きにくい場合はエンテイを初手に出します。コータスの欠伸で盤面をコントロールしながら晴れ状態の聖なる炎で残数を減らしていきます。
ハバタクカミの行動を阻害するポケモンを欠伸で裏に流すことで、裏のハバタクカミを通していきます。ハバタクカミを上から倒してくるポケモンの行動をヒスイドレディアのアンコールで固定することでハバタクカミが自由に動けるようになります。

 

vsトルネロスブリジュラス水ウーラオスブリジュラス
+

+

トルネロスミラーはこちらのトルネロスの調整が活きます。トルネロスブリジュラスに対しては追い風、トルネロス水ウーラオスに対しては下から日本晴れで対処していきます。
トルネロスの電気テラスタルで木枯らし嵐とエレクトロビームを半減にすることで、トルネロスが倒される前に日本晴れと追い風の両方を使うことができます。

 

vsガチクレセトリルクレセリアガチグマ

+

+

大体ガオガエンクレセリアで来るので手助けテラスムーンフォースクレセリアを倒します。裏からクレセリアが来る場合は手助フェアリーテラスマジカルシャインコータスの熱風で倒せるのでトリックルームをされてもガチグマ以外を倒していれば勝てます。

 

vsスタンパガオガエンタケルライコゴリランダー
+

+

ガオガエンタケルライコで来たら手助けテラスマジカルシャインで吹き飛ばします。ハバタクカミが先制技などで上から縛られているときはエンテイに引きながら欠伸で誤魔化します。ハバタクカミが出しにくいタイプの構築ならエンテイを初手に投げても勝てることを確認しています。

 

vs追い風ミラー
+

+

トルネ水ウーラ以外なら追い風から展開、トルネ水ウーラオスなら日本晴れから展開します。水ウーラオスが水テラス+神秘の雫や鉢巻を持っていないなら水流連打を耐えるのでハバタクカミが行動できます。明らかに火力アップアイテムを持っていそうな場合は追い風+テラスマジシャが強いですが、この動きは追い風+スカーフ水流連打で咎められるので完全な正解は難しいです。

 

vs毒寿司トドロクツキ
+

+

キラフロルトドロクツキで来ることが多いので地団駄でキラフロルを倒しながら欠伸をトドロクツキに入れます。裏からヘイラッシャが死に出しされるので、相手は欠伸が入ったトドロクツキをシャリタツに引いて合体してきます。このときのヘイラッシャの行動は、様子見の守る、欠伸透かしの身代わり、2匹に弱点が突ける地震の3通りです。
そこで、ウガツホムラをヒスイドレディアに下げながらコータスで草テラス欠伸をすることで守ると身代わりに対してはアンコール、地震に対しては半減で受けながら欠伸を入れることができます。
ヘイラッシャの行動を制限したあとはコータスを下げてヘイラッシャを全力で殴っていきます。必然的に4匹とも毒びしを踏むことになりますが、HPギリギリで仕留め切れます。

 

vsバンドリバンギラスドリュウズボーマンダイイネイヌ
+

+

バンドリの通りが良すぎるので、相手は追い風を展開して裏からバンドリを出して来ることが多いです。バンドリに対してはエンテイを草テラスしながら殴っていき、隙を見てコータストルネロスに下げて追い風をします。お互いが追い風をした場合は、最終的に晴れ状態のハバタクカミを通す盤面を意識していきます。

 

vs雪キュウコンフリーザーオーガポン(いど)

+

+

雪に対してはトルネロスを生存させながら日本晴れを維持することが大切です。雪状態で水オーガポンや水ウーラオスに行動されてしまうと受けれるポケモンがいないので、裏からアローラキュウコンが来そうなときは既に日本晴れ状態でも日本晴れを押すことがあります。

 

vs壁ファイヤー(ガラル)キュワワー

+

+

壁役がヤミラミだろうがオーロンゲだろうが晴れ炎テラスヒートスタンプでリフレクターがあっても倒せます。コータスは隣に欠伸を押し続けて相手の積みを許しません。
やる気のコノヨザルだけが面倒ですが、ヒスイドレディアのアンコールで守るやビルドアップを固定すれば問題ありません。

 

vsホムラカイリュー

+

+

相手のウガツホムラの処理が面倒な代わりに、相手はコータスの処理を迅速に行うことができません。ウガツホムラにひたすら欠伸を入れることで裏に流し、ウガツホムラ以外のポケモンを倒して数的有利を押し付ける形を取ります。

 

 

苦手なポケモン

ウガツホムラ

欠伸で流せるとはいえいくらなんでも処理スピードが遅すぎます。ウガツホムラミラーではフェアリーテラスを使わないとワイドブレイカーがしんどくない?って言いながら炎テラスフレアドライブを無理やり通してワンパンしたりしてました。

 

イエアルマ

エカシラはなんとかなるけどイエアルマだけは厳しいどころの話ではないです。どのくらい厳しいかというとランクバトルでイエアルマイトマルに負けました。

(なにこれ)

 

戦績

・PJCS2024第2回予選 30-14 レート1743 最終132位
・S15ダブル 47-13 レート1969 最終86位
・PJCS2024本戦 11-9 レート1508 〇〇〇〇×〇〇〇××〇×〇××〇××〇×

 

 

感想

圧倒的な火力の押しつけと盤面のコントロールを両立できた構築でとても気に入っていたのですが、本戦では7-1から勝ちきれなくて悔しい気持ちです。

ダブルのヒスイドレディアのアンコールは採用率が低い技ですが、眠り粉やお先にどうぞを抜いても入れる価値のある技だと感じました。熱い岩を使った晴れターンの認識のズレを上手く使えたのも初見殺しとしては充分だと思います。

レギュレーションFは今月で終わってしまいますが、冒頭にレンタルチームIDも載せているのでよかったら使ってみてください。欠伸とアンコールを上手く使いこなせると本当に楽しいです。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。次はレギュレーションGでお会いしましょう。

 

 

 

【ブルベリープロローグ】ステラキリングロス【レート1834 最終9位】

こんにちは。四畳半です。

今回はインターネット大会【ブルーベリープロローグ】で使用した構築の紹介です。

 

 

戦績

31-7 レート1834 最終9位

 

 

構築経緯

明らかに1匹だけ群を抜いて数値の高いテラパゴスと持久力で防御が上昇するブリジュラスのスペックがとても高く、これらが環境の中心になると予想しました。

この2匹に共通する特徴は耐久の高さであり、取り巻きのサポーターで介護してくることを加味すると瞬時に処理することは困難です。そこで、まずは取り巻きのサポーターを早急に処理することでテラパゴスとブリジュラスにやりたいことをやらせない構築を組みたいと考えました。

このルールのサポーターは大体こんな感じです。

・追い風→エルフーンファイアロー

猫騙し→ガオガエン、ゴリランダー、カポエラー

・威嚇→ガオガエンカポエラー

・この指止まれ→エレブー、ブーバー、ドーブル

トリックルームポリゴン2、リキキリン、カラマネロ

・両壁→ニャオニクス

・回復→キュワワー

・デコレーション→マホイップ

この中でも特に対策しておきたいのは追い風、猫騙し、この指止まれの3つです。テラパゴスとブリジュラスを自由に動かされると厄介なことになりかねません。

というわけで白羽の矢が立ったのがリキキリンハギギシリです。どちらも特性によって相手の先制技を無効化できるので猫騙しを防ぐことができます。都合よくトリックルームも覚えるので、相手が1ターン目から安易に追い風を押せない点も優秀です。

リキキリンは地ならし、ハギギシリは凍える風による素早さ操作ができるので、トリックルームをちらつかせながら、拘りスカーフを持たせて上から奇襲するのが初見殺しとして有効だと考えました。しかし、スカーフハギギシリは凍える風や怒りの前歯が命中不安という欠点を抱えていたのでリキキリンを軸に構築を組むことにしました。

 

キリングロスの並び

次にリキキリンの隣に並べるポケモンを考える必要があります。地ならしと相性がいいポケモンとして真っ先に浮かんだのはメタグロスでした。クリアボディで素早さを下げずに弱点保険を発動することができること、元々の素早さが遅めなので相手にトリックルームを意識させる点が噛み合っています。

キリングロスの並びは猫騙しと追い風には強いですが、この指止まれが厳しいです。範囲技の岩雪崩では火力が足りず、かと言って地団駄でエレブーやブーバーを倒しても隣のポケモンには干渉できていません。さらに、この2匹はそれぞれ静電気と炎の体を持っているので30%を引いてしまったら倒せてもメタグロスが機能停止になってしまいます。

そこで、これらの問題を全て解決してくれる技として地震を採用することにしました。

この指止まれポケモンを倒しながら隣のポケモンにもダメージを与えることができ、なおかつ非接触技なので特性に怯える必要もありません。

このルールは浮いているポケモンが非常に少ないです。それどころか地面弱点のポケモンがやたら多く、構築の半数が地面弱点という並びも珍しくありません。必然的にリキキリンを巻き込みますが、それ以上にアドバンテージを稼げる技だと考えました。

 

vsテラパゴス&ブリジュラス

サポーターを弱点保険メタグロスで倒せるようになりましたが、その後は肝心のテラパゴスとブリジュラスを倒す必要があります。特にブリジュラスは地ならし+メタグロスの天敵であり、持久力で防御が上がるとまともなダメージを期待できません。

そこで、防御上昇を無視しながら弱点を突ける聖なる剣を覚えるポケモンとして、テツノイサハを採用しました。タイプ不一致技なので火力が足りない問題がありますが、拘り鉢巻+格闘テラスを合わせることで一撃で倒すことができます。

 

テラパゴスの型テラパゴス(テラスタル)

初手にキリングロスを選出するので、必然的にテラパゴスは裏から出すことになります。弱点保険メタグロスが相手に削りを入れる展開になるので、テラパゴスはちまちま積み技を使うよりも上から殴れることが好ましいと思い、拘り眼鏡テラパゴスを最速で採用することにしました。

 

補完枠の選定ファイアローアシレーヌ

メタグロス地震を打つことを考えると、少なくとも1匹は地面無効枠を入れておきたいです。裏から来る追い風エルフーンが少しきつかったことも考慮して、浮いていて追い風が使えるファイアローを採用しました。

最後の枠に求めるのは構築全体をトリックルーム軸に見せるための低速アタッカーです。加えて、このままだとウネルミナモが相当重くなってしまうのでここも対策したいです。この両方の条件を満たすポケモンとしてアシレーヌを採用して構築が完成しました。

 

 

構築

 

コンセプト

・地ならし+弱点保険メタグロスでサポーターを機能させない

・テツノイサハでテラパゴスとブリジュラスをワンパンする

 

個体紹介

メタグロス@弱点保険

意地っ張り クリアボディ ステラ

努力値:H4 A252 S252

実数値:156-205-150-×-110-122

サイコファング/地震/アームハンマー/バレットパンチ

 

調整

+2ステラ地震(地ならし込み)
H252振りメタグロスを確定1発
H252振りコータスを確定1発

+2地震(地ならし込み)
H252-B100振りガオガエンを確定1発
H252-B156振りエレブー、ブーバーを確定1発
H252振りタケルライコを確定1発
H4-B252振りドーブルを確定1発
B4振りハギギシリを確定1発

+2ステラアームハンマー
H252振りテラパゴス(ステラ)を確定1発

+2ステラバレットパンチ
HB特化キュワワーを確定1発
HB特化マホイップを確定1発
H252振りテツノイワオを確定1発

H:地ならし+C252振りウネルミナモの火炎放射を確定耐え
S:地ならしでS115族まで抜ける(最速エルフーンと同速)

 

本構築のエースアタッカーです。
隣にリキキリンを置くことで猫騙しと1ターン目の追い風を牽制でき、ありとあらゆるサポーターを無力化して破壊します。この指止まれには地震、両壁にはサイコファング、威嚇にはクリアボディキュワワーとマホイップとエルフーンにはバレットパンチトリックルームにはアームハンマーで素早さを下げて先制するといった動きを取ることができるため、対応範囲がとても広いです。

弱点保険メタグロスは環境にも一定数存在するポケモンですが、主な特徴として地震を採用していること、テラスタルステラを選択していることが珍しい要素です。

ステラは弱点保険と相性のいいテラスタルです。地ならしで弱点保険を発動させながらテラスタルによって全タイプの技の威力を上げるという動きを同一ターンに行えるのはステラにしかできません。

ステラのタイプを変えずに技の威力を上げるという性質が弱点保険と非常に噛み合っており、死に際に打つバレットパンチも先制技とは思えない火力が出ます。

地震で初手のエレブー+バシャーモ、エレブー+メタグロスガオガエン+タケルライコのような地面弱点×2の並びを倒してイージーウィンになった試合が結構ありました。

ゴリランダーのグラスフィールド地震が半減される点は注意が必要です。その場合はサイコファングで倒せるのでそれはそれで有利展開を作れます。

 

 

リキキリン@拘りスカーフ

臆病 テイルアーマー 格闘テラスタル

努力値:C252 D4 S252

実数値:195-85-90-162-91-123 (A個体値0)

サイコキネシス/ハイパーボイス/地ならし/テラバースト

 

調整 

HB:+2ステラメタグロス地震が79%~93%(1発は耐える)
S:最速(最速エルフーンと同速)

 

メタグロスの相棒枠です。
基本は地ならしを打つポケモンですが、場にいるだけで相手の行動を阻害する能力もあります。トリックルームを強く意識させるポケモンなのでヘイトを集めやすく、相手がリキキリンを集中攻撃してきてメタグロスが自由に動ける盤面も多かったです。

ほぼ毎試合メタグロス地震に巻き込まれていましたが、1発は耐えるので問題ありません。むしろ早めに倒れてくれた方が裏のファイアローの追い風展開に繋がったりするので自分から倒しに行くこともありました。

かといって安易に捨てていいわけでもなく、HPが1でも残っていると相手が先制技を押せませんし、終盤の詰めでスカーフアタッカーとして運用することもできます。

このルールはテラパゴスとブリジュラスの影響で格闘タイプが多く、そこにスカーフサイコキネシスが刺さっていました。

トリックルームやひっくり返すが面倒なカラマネロに対しては、地ならし+メタグロスアームハンマーを使うことで、カラマネロの素早さを逆に上げながらこちらの素早さを下げることができ、トリックルーム中の素早さ関係が逆転して有利になるという戦法を取ることも可能です。

 

 

テツノイサハ@拘り鉢巻

意地っ張り クォークチャージ 格闘テラスタル

努力値:A252 D4 S252

実数値:165-200-108-×-129-156

リーフブレード/インファイト/聖なる剣/電光石火

 

調整

格闘テラスインファイト
H252振りテラパゴス(ステラ)を確定1発
HB特化ブリジュラスを確定1発
H252-B196振りガオガエンを威嚇込みで確定1発
H4振りウネルミナモを確定1発

格闘テラス聖なる剣
H4振りテラパゴス(ステラ)を確定1発
H252振りブリジュラスを確定1発

 

対ブリジュラス&テラパゴスへの最終兵器です。
拘り鉢巻と格闘テラスを合わせることで、タイプ不一致とは思えないほどの高火力を叩き込めます。

最大のポイントは格闘テラス聖なる剣でHPが満タンのブリジュラスを防御上昇を無視してワンパンできることです。エルフーンの袋叩き+持久力ブリジュラスのコンボを何度も破壊しました。テラパゴスに対してインファイトを無理に押す必要がないのも優秀な要素です。無振りなら格闘テラス聖なる剣で一撃で倒せます。

このポケモンを裏に控えておくことで、相手の盤面に居座ろうとしているテラパゴスとブリジュラスを気にする必要がなくなります。瞑想や持久力をどれだけ積んできても関係ないので、ひたすら隣のポケモンを倒して残数有利を稼げば勝てます。

同じような性質を持つポケモンとしてテツノイワオが存在しますが、イサハの方が火力が高いこと、ゴリランダーに上から縛られないこと、地面に耐性があるのでメタグロス地震に巻き込んでいいことからイサハを選択しました。

地味にきついウネルミナモをワンパンできるのも偉いです。テラスタルは基本的にイサハに使いました。

 

 

テラパゴス@拘り眼鏡

臆病 テラスシェル ステラ

努力値:H4 C252 S252

実数値:171-×-130-157-130-150

ラクラスター/大地の力/破壊光線/寝言

 

調整

ラクラスター
H4振りテラパゴス(ステラ)を確定2発

ステラ破壊光線
H4振りテラパゴス(ステラ)を確定1発

S:ミラー意識で最速

 

このルールで唯一使える伝説ポケモンです。
ステラを使うことでテラクラスターが全体技かつテラスタルに抜群という稀有な性能を有してはいますが、その分タイプ一致補正がなくなり火力が下がるという欠点も抱えています。

そのため、基本的にはステラを使わずに単体ダメージのテラクラスターを押すことを意識しました。デメリット無しの威力120のタイプ一致ノーマル技はシンプルに強力です。

特性のテラスシェルはHPが満タンの時に全ての技を半減するというマルチスケイルもびっくりな性能があります。この特性はステラを使うとなくなってしまうので、ステラは使わない方が好ましいと考えました。

テラスシェルのおかげで行動保証があり、リキキリンからの引き先にもぴったりなポケモンでした。メタグロス地震に巻き込んでも大丈夫なところも優秀です。

ステラ破壊光線はありとあらゆる等倍ポケモンを倒せる火力があるのでちょいちょい使ってました。

使用感としてはラスタルを使う必要がないノーマルテラスタル鉢巻カイリューみたいな感じでした。さすがに強いです。

 

 

ファイアロー@命の珠

意地っ張り はやての翼 ステラ

努力値:A252 D4 S252

実数値:153-146-91-×-90-178

ブレイブバード/フレアドライブ/はやてがえし/追い風

 

調整

ステラブレイブバード
H252振りカポエラーを威嚇込みで確定1発
H252振りゴリランダーを威嚇込みで確定1発
H4振りバシャーモを等倍テラスタルで確定1発

フレアドライブ
H252振りメタグロスを62.5%の乱数1発

S:最速ウネルミナモ抜き

 

追い風枠かつ先制アタッカー枠です。
同様の追い風枠であるエルフーンとの大きな違いは自分自身で高火力を出せるところです。テラパゴスを選出すると重くなりがちなバシャーモゴウカザルを上から倒せるのがとても偉いです。

構築内で唯一の地面無効枠でもあり、メタグロスの隣に並べて追い風+地震を通せると一気に試合が有利になります。

リキキリンを引っ込めたり倒されたりすると相手の先制技が自由に通ってしまいますが、その弱点をはやてがえしで対策できるのも優秀でした。

メタグロスと同様にテラスタルにステラを採用しています。ファイアローは反動技の影響で攻撃できても2回くらいが限度なことが多く、一致技の威力が同じのため、ブレイブバードフレアドライブと押すことでステラの火力補強を最大限活かすことができます。

飛行テラスとは異なりフレアドライブも強化できるので、確実にメタグロスを倒すことができるようになります。このルールのファイアローはフェイントを入れたサポート型が主流であり、フレアドライブはあまり考慮されず数多のメタグロスを焼却しました。

 

 

アシレーヌ@神秘の雫

控えめ うるおいボイス 草テラスタル

努力値:H188 B60 C188 D4 S68

実数値:179-84-102-187-137-89

ハイパーボイス/ムーンフォース/アクアジェット/守る

 

ウネルミナモに強そうな雰囲気を出してる枠です。
リキキリンのトリックルームを意識してほしいので低速のアタッカーが欲しい+ウネルミナモに極力出てきてもらいたくないという気持ちから採用されました。

選出は一度しかしていませんが、構築に入っているだけで役割は果たしていたと信じています。

 

 

選出

選出①

+

+

相手にブリジュラスがいたらこの並びで選出します。テラパゴスとブリジュラス以外のポケモンを倒して残数で有利を取り、最後にイサハの格闘技で〆ます。

 

選出②

+

+

相手にバシャーモゴウカザルがいたら裏にファイアローを置きたいです。ファイアロー+テラパゴスの並びで押し切ることもあります。

 

選出③

+

+

相手にブリジュラスとバシャーモが同居しているとテラパゴスを選出しにくいです。リキキリンがバシャーモを倒せるので地ならしをしないパターンもあります。

 

選出④

+

+

相手にフライゴンリザードンなどの浮いてる速いポケモンがいるとキリングロスを出せません。猫騙しを誘ってファイアローをリキキリンに引きながらステラで殴っていく展開が多いです。

 

 

感想

ギリギリではありますが、最終9位という1桁の順位を取ることができてとても嬉しいです。

エレブーやモルフォンなど、普段はあまり見ないポケモンが活躍していてとにかく楽しいルールでした。テラパゴスもなかなか面白い性能をしているので、いずれ使用可能になると思われる伝説ルールでどのように使われるのか興味深いです。

今週末には竜王戦、その2週間後にはPJCS予選が開催されます。インターネット大会が詰まっている期間ですが、全て参加する予定なのでそちらもブルベリープロローグのように結果を残せられるように頑張りたいです。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。次は週末の竜王戦でお会いしましょう。

 

 

 

【雑記】追い風しながらクレセリアをワンパンしたい

はじめに

最近、追い風構築を使っているとある疑問が浮かびました。

 

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相手のクレセリア、硬すぎません??

 

エスパーという受けとしては微妙なタイプ、世代ごとに進む火力インフレ、挙句の果てには今作から防御と特防の種族値が10下がって弱体化しているにも関わらずなんか全然倒れてくれません。

ただ硬いだけなら別に問題ないのですが、このポケモントリックルームを覚えます。

こちらはひたすら上から攻撃し続けたいのに、追い風に対してトリックルームをされた日にはもう盤面がとんでもないことになります。

 

そもそもなぜこんなに硬く感じるのでしょうか。これには主に3つの理由があると考えます。

①テラスタルによるタイプの変化

②三日月の祈りという全体回復技

③トリルを挑発で止めようにも半数以上のクレセリアがメンタルハーブを持っている

 

要するに……。

タイプが変わって弱点が突けなくなる

         ↓

弱点を突かれないので持ち物に余裕ができる

         ↓

挑発対策にメンタルハーブを持てるようになる

         ↓

挑発されてもトリックルームから三日月の祈りが間に合う

 

こんな感じでしょうか。とにもかくにも追い風構築にとっては厄介な存在です。

ですが、高火力ポケモンを2匹並べて集中攻撃したり、手助けや嘘泣きなんかを合わせたりすると案外あっさり倒れてくれたりします。

じゃあそれでいいじゃん……と思われそうですが、こちらは追い風をしながら殴りたいのです。どうせ倒せるなら2匹じゃなくて1匹で倒してほしいです。

 

そこで……

追い風しながらクレセリアワンパン選手権を開催します。

 

 

 

ルール

①試合開始の1ターン目に悪戯心のポケモンが追い風を使い、その隣の攻撃でクレセリアを確定1発にできるポケモンを優勝とする。

クレセリアはHB特化(H227-B178)、もしくはHD特化(H227-D189)とする。

クレセリアはテラスタルにより全ての攻撃を等倍にできることとする。

④相手からの妨害(威嚇やこの指止まれ等)は今回は考慮しないものとする。

⑤現在ランクバトルで使用可能なポケモンのみ

 

1ターン目で倒さないとトリックルームを防げないのでもちろん積み技は使えません。

隣のポケモンは追い風をするので手助けなどのサポートも受けれません。

あくまで自らの力でクレセリアをワンパンしてもらいます。

 

 

エントリーNo.1 赫月ガチグマ

ガチグマ

まずはキタカミ地方からの刺客がエントリー。

C種族値135で拘り眼鏡とノーマルテラスタルを使えば相当の火力になるはずです。ランクバトルではブラッドムーンを打っていますが、今回はより火力を求めるために破壊光線で文字通り破壊してもらいましょう。

 

C特化赫月ガチグマのノーマルテラス眼鏡破壊光線

HD特化クレセリア184-218ダメージ(81.1-96.0%) 確定耐え

 

ワンパンどころか確定で耐えられました。さすがに硬いですね。

まあ初めはチュートリアルみたいなものです。これでも赤ゲージまでは削れているので、さらに火力のあるポケモンを探していきましょう。

 

 

エントリーNo.2 オノノクス

オノノクス

赫月ガチグマが特殊なので次は物理からの参戦です。

オノノクスはA種族値が147もあり、これは一般ポケモンの中では最も高い数値です。(ケッキングとイルカマンはルールの条件に合わない)

さらに、オノノクスは闘争心という特性があります。これは相手との性別が同じだと技の威力が1.25倍になるというもので、性別が♀固定のクレセリアに対してとても噛み合っています。

最大火力が逆鱗なので破壊光線と比べると技威力が低いですが、そこは闘争心で補ってもらいましょう。

 

A特化オノノクスの闘争心ドラゴンテラス鉢巻逆鱗

HB特化クレセリアに208-246ダメージ(91.6-108.4%) 乱数50.0%

 

50%で倒せますが、今回は確定で倒せることが条件なので残念ながら届かず……。

そもそも逆鱗は対象がランダムなのでさらに50%の運が必要です。そう簡単にはいきませんね。

 

 

エントリーNo.3 イーユイ

イーユイ

物理の最大火力がダメなら次は特殊の番です。

イーユイは赫月ガチグマとC種族値は同じですが、特性の災いの珠によって相手の特防を下げることができます。

ランクバトルでも眼鏡イーユイのオーバーヒートがあらゆるポケモンがワンパンしていた記憶があるので期待が高まります。

 

C特化イーユイの災いの珠炎テラス眼鏡オーバーヒート

HD特化クレセリアに212-250ダメージ(93.4-110.1%) 乱数56.2%

 

確率的には有利な部類ですが、確定ラインには微妙に足りませんでした。

そもそもHD特化クレセリアなんか基本存在しないという話もありますが、まあルールはルールなので……。

ここまで計算した結果、もう純粋な数値の高さでの殴り合いでは難しいような気がしてきました。

そこで、追い風が吹いているという限定的な状況で火力が出せるポケモンを探していくことにしました。

 

 

エントリーNo.4 アノホラグサ

アノホラグサ

追い風で火力が上がるポケモンと言えばアノホラグサです。

特性の風乗りによりAが1段階アップするので、これに鉢巻とテラスタルを足せば通常の約3倍のダメージを叩き出せるようになります。

ポルターガイストで抜群を突けますが、今回はテラスタルによる受けを考慮して等倍で一番威力が高いパワーウィップで検証していきます。

 

A特化アノホラグサの風乗り草テラス鉢巻パワーウィップ

HB特化クレセリアに208-246ダメージ(91.6%-108.4%) 乱数50.0%

 

ここにきて2度目の乱数50%です。実質的にオノノクスと同じ火力らしいことが分かりました。

特性による攻撃ランク上昇は確かに大きいのですが、それ以上にA種族値が115しかないこと、技威力がそこまで高くないことが足を引っ張った形になってしまいました。

逆に考えれば技威力がとんでもなく高ければ意外となんとかなるのかもしれません。

 

 

エントリーNo.5 ダーテング

ダーテング

アノホラグサに次ぐ第2の風乗り戦士です。今作から通常特性の早起きが風乗りに変更されました。

さてこのポケモン、A種族値は100と控えめな部類ではありますが、なんと技威力最強である大爆発を覚えます。

全体技なのでダブルダメージ補正がかかりますが、それでも威力250は破格の性能です。あわよくばクレセリアの隣のポケモン共々倒してもらえるとありがたいです。

 

A特化ダーテングの風乗りノーマルテラス鉢巻大爆発

HB特化クレセリアに222-262ダメージ(97.8-115.4%) 乱数87.5%

 

惜しい~~~~。

正直87.5%で倒せるなら全然採用できる数値ですが、やはり確定であることが条件なので本当にあと一歩だけ届きませんでした。

というかこれでダメならもう無理じゃない? という気持ちが強いです。クレセリアとかいうポケモン、全ての攻撃を乱数で耐えてくるの勘弁していただきたい。

追い風で火力が上がるポケモン……他にもいましたっけ?

 

 

エントリーNo.6 レジエレキ

レジエレキ

いや追い風関係なくね? と思われそうですが、このゲームにはエレキボールという技があります。

これは相手より素早さが高いと威力が上がる技で、4倍以上の差があると最大威力の150に変化します。

無振りのクレセリアの素早さは105、レジエレキは準速だと追い風で504になるので威力150で使うことができます。

レジエレキと言えば剣盾で猛威を振るったポケモンの1匹です。元電気火力最強のこいつならそろそろ確定1発を見せてくれるのではないでしょうか。

 

C特化レジエレキのトランジスタ電気テラス眼鏡エレキボール(威力150)

HD特化クレセリアに194-230ダメージ(85.5%-101.3%) 乱数6.2%

 

あ、あれ……? 全然足りてない……。

なぜこんな結果になってしまったのか、それは間違いなくトランジスタの弱体化のせいです。剣盾では電気技の威力が1.5倍になる特性でしたが、今作からは1.3倍になってしまいました。

ちなみに1.5倍のままだと93.7%の乱数です。どちらにせよ確定ではなかったらしいですね。

エレキボールで最大威力を出すには追い風がない状態で素早さ実数値が210が必要です。それを素で出せるのはレジエレキとマルマインしかいません。マルマインはCが80しかないので絶対に足りません。

どこかに追い風状態でもっと強いエレキボール使いがいたらなぁ……。

 

 

エントリーNo.7 タイカイデン

タイカイデン

追い風状態でもっと強いエレキボール使いです。(ほんとうか……?)

イカイデンには風力電気という専用特性があり、場が追い風になると自身を充電状態にするという珍しい効果があります。充電状態で放つ電気技は威力が2倍になるので、上記の風乗りポケモンよりもさらに火力が期待できます。

問題はタイカイデンの素早さです。S種族値125は相当速いと言える数値なのですが、どうあがいてもエレキボールの威力が120になってしまいます。

さらにC種族値が105しかないのも気がかりです。技威力も種族値も今までのポケモンより心もとないですが、果たして……。

 

C特化タイカイデンの風力電気電気テラス眼鏡エレキボール(威力120)

HD特化クレセリアに248-292ダメージ(109.3%-128.6%) 確定1発

 

確定1発!! しかも余裕のオーバーキルです。

種族値と技威力が低い欠点を風力電気の2倍で上手く補ってくれました。

風力電気より勝ち気の追い風要員というイメージが強いポケモンなのでなかなか意外な結果になったと思います。

 

 

というわけで優勝は……

 

イカイデンです!!

 

風力電気タイカイデンは瞬間火力が凄まじく、ボルトチェンジでハバタクカミをワンパンできるほどです。

相手視点では勝ち気にも見えるポケモンなので威嚇を牽制できますし、電気飛行タイプなのでオーガポンやゴリランダーに強く、ランドロスの地面技も無効化できます。

追い風構築の枠が空いていたら一度検討してみてもいいかもしれませんね。

 

まとめ

クレセリアの前では追い風を押さない方がいい

 

 

 

【S11ダブル】鉢巻アノホラビート【レート2003 最終46位】



こんにちは。四畳半です。

今回はシーズン11のダブルで使用した構築を紹介します。

 

 

戦績

90-47 レート2003 最終46位

 

構築経緯

今月からレギュレーションEが始まりDLCで追加されたポケモンが正式に使えるようになりました。その中でも特に目を引いたのがオーガポンです。(なぜか先月も使えたけど)

オーガポンの最大の特徴と言えば草タイプでこの指止まれが使えることです。防塵ゴーグルを持たずにキノコの胞子や眠り粉を完全にシャットアウトできるのは唯一無二の性能です。この性能を最大限に活かすことを考えると、草オーガポンが適していると考えました。草オーガポンが他のオーガポンより強い要素は以下の通りです。

・持ち物を使えるので型の選択肢が多い
・テラスタルで素早さを上げてSブースト以外のハバタクカミを上から倒せる
・草単タイプなので流行りの水オーガポンからの一致技を両半減できる
・負けん気で威嚇の選出を抑制できる

特にテラスタルで素早さを上げられるのが優秀で、この指止まれ要員でありながら実質的なスカーフ持ちアタッカーのような動きが可能になります。

そこで、この草オーガポンのサポートを最も活かせるポケモンを考えたところ、レジドラゴに白羽の矢が立ちました。

 

草オーガポンレジドラゴの並びオーガポンレジドラゴ

レジドラゴはドラゴンエナジーという強力な全体技を持つポケモンです。火力はすごいのですが、欠点としてハバタクカミなどのフェアリータイプに無効化されること、HPが減ると火力が下がることが挙げられます。

この欠点を補ってくれるのが草オーガポンです。この指止まれで攻撃を吸うことでドラゴンエナジーを最大威力で打つことができます。それだけなら他のポケモンでも事足りますが、ハバタクカミがどうしようもありません。しかし、草オーガポンならテラスタルを使うことで素早さを上げて草技でハバタクカミを一撃で倒すことが可能です。

 

vsトルネロス展開トルネロスアノホラグサ

草オーガポンレジドラゴという並びは通れば強力ですが、問題点も多く抱えています。その性質上、全体技を速いポケモンから打たれると厳しいです。恐らくトルネロスに木枯らし嵐を打たれているだけで負けます。

第一にトルネロスの追い風展開に強い並びを採用する必要があります。トルネロスに一番強いポケモンを考えた結果、アノホラグサが採用されました。特性の風乗りでトルネロスからの打点を完封できる点がシンプルに優秀です。

アノホラグサを採用する以上、必然的に追い風役が必要になるのでトルネロスも同時に採用されました。

 

追い風アタッカーの選別ウーラオスサーフゴー

残りの2匹についてですが、追い風展開を通すからには相手にターンを稼がれないポケモンが好ましいです。そこで、守ると襷を貫通できる水ウーラオスを採用しました。一般的には水テラスタルで使われることが多いですが、追い風ミラーで殴り合うことを考えると受け耐性のあるテラスタルが好ましいので鋼テラスタルで採用されました。

最後の枠にはレジドラゴが苦手なフェアリーテラスタルに強いサーフゴーを採用しました。水オーガポンが登場したことによりトドロクツキと悪ウーラオスが数を増やしているのがネックでしたが、マジカルシャインで逆にカモれることが分かりフェアリーテラスタルで採用しています。

この6匹でランクバトルに潜ってみると、レジドラゴを見て確実に選出されるハバタクカミとチョッキヒードランに対してアノホラグサが滅法強いことが分かりました。

そこで、メインの軸をアノホラグサへとシフトして構築が完成しました。

 

構築

 

コンセプト

・草オーガポンでレジドラゴを通す

・レジドラゴで誘うポケモンをアノホラグサで破壊する

・アノホラグサで誘うポケモンマジカルシャインサーフゴーで破壊する

 

個体紹介

草オーガポン@ゴツゴツメット

意地っ張り 負けん気 草テラスタル

努力値:H156 A44 B164 D4 S140

実数値:175-160-125-×-117-148

ウッドハンマー/馬鹿力/挑発/この指止まれ

 

調整
草テラスウッドハンマー
H116-B124振りハバタクカミを確定1発
HB特化水テラスオーガポンを確定1発

馬鹿力
H252振りドドゲザンを確定1発
H116振りイーユイを確定1発

HB:A特化カイリューの災いの剣ノーマルテラス鉢巻神速を確定耐え
S:準速ウーラオス(S実数値149)より1遅い

 

本構築のサポーターであり、アタッカーでもあるという稀有な存在です。
主な役割はパオジアンカイリューや合体寿司、イエアルマやクレセリア以外のトリックルーム構築です。カイリューの神速とパオジアンの攻撃を指で吸いながらゴツゴツメットでダメージを与えてマルチスケイルを無効化することで、レジドラゴのドラゴンエナジーが通りゲームが終了します。

草タイプのこの指止まれはキノコの胞子や怒りの粉を無効化できます。挑発持ちでありながらモロバレルの影響を全く受けずに隣に挑発を押せるのはそれだけで強みになります。挑発は相手に意識されない技なのでサマヨールやイエッサン、リキキリンがとても困った顔をしていました。

威嚇が効かないのでアタッカーとしても優秀で、テラスタルで素早さを上げてハバタクカミを倒すことができます。数を増やしていたドドゲザンをワンパンできるのも偉いです。

素早さを準速ウーラオスより下げることで、この指止まれ岩オーガポン+トリックルームのような構築に強くなります。味方の水ウーラオスの水流連打で岩オーガポンを倒してから挑発をトリックルーム役に入れるとまず負けません。必然的に相手のウーラオスより遅くなる欠点もありますが、ゴツメ+この指止まれが水悪問わずにウーラオスに刺さるので問題ありませんでした。

 

レジドラゴ@竜のプレート

控えめ 竜のあぎと ドラゴンテラスタル

努力値:H12 B108 C252 D92 S44

実数値:277-×-84-167-82-106

ドラゴンエナジー/竜の波動/大地の力/守る

 

調整
ドラゴンエナジー
H252ノーマルテラスカイリューをゴツメダメージと合わせて81.2%で1発

HB:特化ヘイラッシャの+2いっちょうあがりを87.5%で耐え
HD:特化眼鏡炎テラスコータスの噴火+イエッサンのマジカルシャインを大体耐える
S:無振りイエッサン、クレセリア抜き。追い風下で最速ツツミ抜き

 

草オーガポンの相棒であり選出誘導枠です。
この指止まれと挑発のおかげでパオジアンカイリューや合体寿司、イエアルマに対してフリーでドラゴンエナジーを打てるようになるので過去のルールと比べて動きやすくなりました。

ハバタクカミに対しても草オーガポンが倒してくれるので無理なく選出することもできます。ヒードランまでいるとさすがにお留守番です。

HPがやたら高いので想像以上に耐久があります。相手の攻撃を耐えて返しの竜の波動で倒すといった動きも強力です。

ラスタルは火力を伸ばすドラゴンを選択しました。ドラゴンエナジーが確実に通る場面でも強いですし、竜の波動でぎりぎりワンパンできないグレンアルマやコータスを確実に倒す選択肢が生まれるのも便利です。

 

アノホラグサ@拘り鉢巻

意地っ張り 風乗り ゴーストテラスタル

努力値:H148 A252 S108

実数値:149-183-90-×-90-124

ポルターガイスト/種爆弾/種マシンガン/影打ち

 

調整
風乗りゴーストテラスポルターガイスト
H252振りテツノカイナを確定1発
H252振りイーユイを確定1発
H252振り霊獣ランドロスを威嚇込みで確定1発
HB特化クレセリアを威嚇込みで確定1発

風乗りポルターガイスト
H252振りヒードランを確定1発
HBオーガポンを確定1発

風乗り種マシンガン
H4振りハバタクカミを確定2発
B4振りパオジアンを確定3発

風乗りゴーストテラス影打ち
H116-B124振り等倍ハバタクカミを62.5%で1発

HB:意地っ張りA156振りテツノカイナの冷凍パンチを確定耐え
HD:臆病C252振りイーユイのバークアウトを75%で耐え
S:追い風下で最速スカーフウーラオス抜き

 

本構築の破壊神です。
風乗りというおもしろい特性を持っており、場が追い風になっているという非常に緩い条件であらゆるポケモンをワンパンします。等倍ならH振りテツノカイナすら一撃で葬ります。半減でもイーユイ程度なら確定です。

先制技の影打ちを使えるのも優秀で、テラスを切るとパオジアンの珠不意打ちより火力が出ます。ポルターガイストは襷で耐えられると持ち物がなくなり次のポルターガイストが通らないという欠点がありますが、連続技の種マシンガンが襷持ちを貫通して倒せるので特に問題ありませんでした。

風乗りは防御面でも優秀な特性で、あらゆる風技を無効化して攻撃を上げられます。こがらし嵐や熱風、凍える風や吹雪といった弱点技から一切のダメージを負わないので数値以上に場持ちがいいです。

一般的には襷を持っているポケモンですが、今回は拘り鉢巻を持たせています。そもそも弱点の大半である風技を受けないこと、等倍技や不一致抜群技をミリ耐えすることが多いので襷は必須ではないと判断しました。ゴースト+草の耐性はテツノカイナや水オーガポンの打点を半減できるので意外と生存してくれます。鉢巻のメリットとして、種爆弾の火力が通常のパワーウィップと同じなので命中安定技として採用できます。

ゴースト+草は技範囲も広く、ほとんどのポケモンを等倍以上で攻撃できます。レギュレーションEで大流行した水オーガポン+テツノカイナ+ハバタクカミ+ランドロス+ヒードランのようなスタンダードな構築はアノホラグサが全て倒せます。

もちろん追い風ミラーでも無類の強さを発揮してくれます。相手の場をトルネロス+影打ちで縛れるポケモン(ハバタクカミとか)にすれば勝ちが確定するので試合展開のルートが分かりやすくなります。

 

トルネロス@気合の襷

臆病 悪戯心 ゴーストテラスタル

努力値:H4 C252 S252

実数値:155-×-90-177-100-179

エアスラッシュ/凍える風/追い風/守る

 

調整
C:エアスラッシュの火力が欲しいのでぶっぱ
S:最速オーガポン抜き

 

本構築の追い風役です。
トルネロスの最大の強みはオーガポンを抜いていることだと思っているので最速は確定、通りの良い飛行技の火力を落とすのも嫌なのでCS振りでの採用です。生存することに意味があるポケモンなのでCS振りなら持ち物は気合の襷一択です。

飛行技にこがらし嵐ではなくエアスラッシュを採用しているのが特徴です。エアスラッシュが優れている点は以下の通りです。

①命中率が95%なので基本的に外すことがあまりない
②削りを入れながら30%で怯ませるので自然と上振れが発生する
ワイドガードに無効化されない
④素早さダウンの追加効果が発動しない
⑤風技じゃないのでアノホラグサミラーで強い

最大の利点は当てたい方向のポケモンに大体当たることです。こがらし嵐は両当てするとたしかに強い技ですが、外した際に本来当てたかったポケモン(オーガポン、ウーラオス等)が無傷で生存されると非常に困ります。

次に追加効果の違いですが、こがらし嵐は30%で素早さを下げる代わりにエアスラッシュは30%で怯みが発生します。追い風状態でこがらし嵐を受けるポケモンはテツノカイナやヒードランと言った素早さが速くないポケモンが多いため、素早さダウンが発生しても正直そんなに嬉しくありません。逆にドドゲザンやミロカロスに発動してしまうと火力が2倍になって大変なことになります。

反対にエアスラッシュの怯みは発動することのメリットが非常に大きいです。こちらは命中安定で削りたいポケモンに押しているだけなのに自然と上振れ要素が発生するのは試合数の多いランクバトルに噛み合っていると言えます。特にゲーム終盤で役立つことが多く、ラストの1vs1や2vs1において、こがらし嵐を外したら負けという盤面はトルネロス使いなら身に覚えがあると思います。そのような状況でも95%での勝ちと30%怯みの押しつけは試合の再現性を確保するうえでも重要な要素になります。

トルネロスアノホラグサの弱点は命中率と言っても過言ではないので、エアスラッシュと種爆弾で外し負けを減らせたのは非常によかったと思います。

 

水ウーラオス@雫プレート

意地っ張り 不可視の拳 鋼テラスタル

努力値:A252 D4 S252

実数値:175-200-120-×-81-149

水流連打/インファイト/アクアジェット/見切り

 

調整
水流連打
無振り岩&炎オーガポンを98%で1発

S:追い風下でS実数値198以下のSブーストハバタクカミを抜ける

 

守ると襷を貫通できる追い風下のエースです。
水オーガポンの大量発生により活躍の出番が減るかと思われましたが、全然そんなことはなくほぼ全ての試合に選出しました。

ラスタルは水が多いイメージがありますが、今回は鋼で使用しています。弱点であるフェアリー、飛行、草、エスパーを軒並み半減できるのが優秀です。水テラスだとハバタクカミの眼鏡ムーンフォースやオーガポンの草技で倒されてしまうのでとても重宝しました。

アノホラグサが苦手なドドゲザンや悪ウーラオスに水ウーラオスが強く、水ウーラオスが苦手なテツノカイナやトリトドンにアノホラグサが強いため攻めの相性が良いです。

 

サーフゴー@拘り眼鏡

臆病 黄金の体 フェアリーテラスタル

努力値:H4 C252 S252

実数値:163-×-115-185-111-149

ゴールドラッシュ/シャドーボール/マジカルシャイン/てっていこうせん

 

調整
フェアリーテラスマジカルシャイン
無振り水オーガポンを確定2発
D252振りチョッキテツノカイナに45~55%くらいのダメージ

マジカルシャイン
H180振りトドロクツキを確定1発

てっていこうせん
H252振りリキキリンを確定1発
H252イエッサンを93.7%で1発
HB特化悪テラス輝石サマヨールを水ウーラオスの水流連打と合わせて確定

S:追い風下でSブースト最速トドロクツキ抜き

 

本構築の問題点を解決してくれたMVPです。
構築単位でトドロクツキや悪ウーラオスなどの悪タイプがきつく、それらに対してフェアリーテラスマジカルシャインでイージーウィンを狙えます。

フェアリーテラスを切ることでマジカルシャインの火力が臆病眼鏡ハバタクカミとほぼ同じになるので削りとしてとても優秀です。テツノカイナに半分入るのでゴールドラッシュを受けに来たテツノカイナや水オーガポンが困った顔をしていました。

役割対象であるトドロクツキを追い風下で抜くために最速で運用しています。水オーガポン対面やサーフゴーミラーで上を取れることが多く、ウーラオスと同速勝負もできるので使用感はかなりよかったです。

てっていこうせんは相手のトリル役を吹き飛ばせるおもしろい技で、ワイドガードで止まらないのも偉いポイントでした。2発打つと反動で瀕死になりますが、相手の残数を減らして追い風を2ターン残しながら裏のポケモンを安全に出せると考えたらメリットにもなり得ます。

 

選出

vs追い風ミラー

+

+or

ハバタクカミや炎オーガポンが水ウーラオスを倒しに来るので鋼テラスを切りながら殴り合います。鋼テラスウーラオス+アノホラグサという並びがトルネロスにやたら強いのでトルネロスの横を倒していきます。アノホラグサが倒せない盤面を作れると詰ませられるので数的不利を取っても勝てることが多いです。

 

vsパオジアンカイリュー

+

+

ノーマルテラス鉢巻神速を耐えるのでこの指止まれとドラゴンエナジーで全てを吹き飛ばします。パオジアンが襷で生存しても裏のウーラオスアクアジェットで守るを貫通しながら倒せます。ハバタクカミが出てきたら草テラスウッドハンマーで吹き飛ばしましょう。

 

vsイエアルマ

+

+

ワイドガードトリックルームかこの指止まれ+トリックルームの択に見えますが、挑発をイエッサンに押しながらドラゴンエナジーを打つと両対応になります。味方とんぼ返り+弱点保険グレンアルマのような並びにはこの指止まれで弱点保険を発動させない展開を狙います。


vsハバタクカミテツノカイナ水オーガポンランドロスヒードラン(悪タイプ不在)

+

+

レギュレーションEのテンプレ構築みたいな並びにはアノホラグサがとてもよく刺さります。アノホラグサで水オーガポンを倒すと今度は水ウーラオスが止まらなくなるので比較的有利な相手です。

 

vsハバタクカミテツノカイナ水オーガポンランドロスヒードラン悪ウーラオス

+

+

上の構築に悪ウーラオスがいるパターンにはマジカルシャインサーフゴーがとてもよく刺さります。初手のヒードランだけ裏目ですが、裏からアノホラグサを投げると熱風を無効化できるので割とどうとでもなります。

 

vs寿司

+

+

大体初手で寿司が合体してくるのでこの指止まれとドラゴンエナジーで半分くらい削ります。その後トルネロスを出して追い風状態にすると、相手がターンを稼ぐために守ってくるのでそのタイミングで水ウーラオスを着地します。追い風を残した状態で水ウーラオス+レジドラゴの並びを作り寿司の両取りを狙います。追い風ラストターンで裏のパオジアンやハバタクカミを上から倒して勝ちです。

 

vsトドロクツキ展開

+

+or

初手のトドロクツキを追い風マジカルシャインで上から倒して勝ちです。裏から来るトドロクツキはマジできついので勘弁してください。



vsトリックルーム(リキキリン、サマヨール)

+

+

草オーガポンの挑発が強い盤面です。隣に岩オーガポンがいても、鋼テラスタル水流連打でこの指止まれとパワーウィップの両対応をしながら挑発を入れます。

 

vsトリックルーム(クレセリア)

+

+or

クレセリアはメンタルハーブ持ちが多いので挑発で防げません。HB特化かつテラスタルを切られるとポルターガイストを耐えられてしまいますが、裏のコータスやガチグマに対してレジドラゴとアノホラグサがタイプで強いのでトリックルームを発動されても案外ターンを枯らせたりします。

 

感想

レギュレーションDから使っていたアノホラグサで初のダブルレート2000を達成できてとても嬉しいです。

使用率はそこまで高いポケモンではありませんが、悪タイプが蔓延する今の環境でも取り巻きと合わせて十分な活躍ができるポケモンだと思います。

圧倒的な火力と変わった耐性をしている非常にユニークな性能なのでよかったら使ってみてもらえると嬉しいです。レンタルチームIDも構築画像に載せています。

それではここまでお読みいただきありがとうございました。質問等あればTwitter(

四畳半 (@yojyosyugi) / X)の方までお願いします。

 

おまけ(風乗りTips)

 

(能動的にAを2段階上昇させる図)

【キタカミプロローグ】お見通しロンゲスタン【レート1794 最終42位】

こんにちは。四畳半です。

今回はインターネット大会【キタカミプロローグ】で使用した構築の紹介です。

 

 

戦績

34-11 レート1794 最終順位42位



 

構築経緯

数値の低いポケモンが集まる中でガチグマとオーガポンがどう考えても強いこと、この2匹を追い風展開で暴れさせられると手を付けられなくなると考えたので対策に回るところから構築がスタートしました。

このルールの追い風役は基本的にアブリボンオンバーンバルビートイルミーゼです。特にアブリボンは特性の鱗粉で猫騙しの怯みが効かず、襷を持たれると処理が面倒、眼鏡だと高火力と厄介なポケモンです。

止める方法として猫騙し+スカーフによる集中攻撃を選択、猫騙し役にはオーロンゲオーロンゲを採用しました。特性をお見通しにすることで相手の持ち物を確認することができ、隠密マントに猫騙しを打ったりする事故が無くなります。アブリボンだけでなくイッカコノヨのような持ち物で技構成と特性が割れる並びにも有効です。

スカーフ枠に求められるのはアブリボンを上から処理できること、ガチグマとオーガポンに強いポケモンです。そこで岩雪崩コノヨザルを採用しました。岩テラスタルで運用することで猫騙し+岩雪崩でアブリボンを倒せるだけでなく、命がけでオーガポンを処理できます。お見通しで持ち物が見えるので命がけを襷に耐えられたり、上から攻撃されて命がけが不発になる事故を抑えられる点も高評価です。

命がけで残数を減らした後には詰め筋となる行動保証のあるポケモンが欲しいです。オーガポン枠として頑丈の岩オーガポンオーガポン(いしずえ)、襷枠として猫騙しが効かず壁展開にも強いすり抜けシャンデラシャンデラを採用しました。

シャンデラトリックルームを使えるので相性の良いガチグマガチグマ(アカツキ)も自然と採用されました。最後に追い風展開を偽装できるアブリボンアブリボンを眼鏡で採用して構築が決定しました。

 

構築

 

個体紹介

オーロンゲ@突撃チョッキ

意地っ張り お見通し 鋼テラスタル

努力値:H164 A252 B36 D20 S36

実数値:198-189-90-×-98-85

ウルクラッシュ/不意打ち/ダメ押し/猫騙

 

本構築の軸であり、殴れる猫騙し枠です。
お見通しによる持ち物の確認、猫騙しによるサポート、不意打ちによる高火力の先制技持ちとやれることがとても多いです。

持ち物が分かると大体のポケモンの型が分かるようになります。イッカコノヨの広角レンズとスカーフが見えるとネズミ斬と命がけだなぁみたいな感じです。拘りアイテムやチョッキ持ちには猫騙しと不意打ちが確実に通るようになるのも便利です。

ダメ押しが非常に強力で、隣のポケモンと合わせることで威力が120になりアタッカーとして申し分ない火力が出ます。特にヤバソチャやサマヨールドータクンなどの不意打ちが通りにくい悪弱点を倒せるのが優秀です。

チョッキ+ソウルクラッシュでガチグマにも強く、出すだけで仕事ができて腐ることがないので選出率も高かったです。鋼テラスでフェアリーと毒に耐性があるので、猫騙しが使えるフェアリーテラバーストドドゲザンみたいな使用感でした。

 

コノヨザル@拘りスカーフ

陽気 負けん気 岩テラスタル

努力値:H12 A244 S252

実数値:187-166-100-×-110-156

インファイト/シャドークロー/岩雪崩/命がけ

 

相手の展開を止めるスカーフ枠です。
このルールで追い風を使うポケモンはほとんどが岩弱点であり、岩テラス雪崩が刺さります。他にもギャラドス、炎オーガポン、マニューラキュウコンシャンデラ、飛行テラスドドゲザンのようなポケモンにも大きな削りを入れることができます。

命がけでオーガポンを倒すためのHPを確保して残りはASに振り切っています。これによって臆病スカーフサーナイトを上からシャドークローで倒せます。ソウルビートを積んだジャラランガを上から処理できるので、初手で1匹倒して引っ込めてから命がけでもう1匹を倒す……みたいな動きもできます。

お見通しとの相性がとてもよく、命がけを襷に耐えられて残数不利を取ることがなくなります。アブリボン対面では眼鏡ならフェアリーテラスを考慮して命がけ、襷なら猫騙し+岩雪崩を押すことで両対応が可能です。

スカーフコノヨザルは自身より速いスカーフに上から殴られるのが一番嫌な行動ですが、隣のオーロンゲがスカーフかどうかを確認しながら猫騙しを打てるので事故が減ります。

岩テラスは受けとしても優秀で、ノーマル/炎/飛行を半減できます。採用理由であるガチグマや炎オーガポンに強くなるので攻守共に役立ちました。

 

アブリボン@拘り眼鏡

臆病 鱗粉 フェアリーテラスタル

努力値:H4 C252 S252

実数値:136-×-80-147-80-252

ムーンフォース/マジカルシャイン/花粉団子/すりかえ

 

このルールにおけるハバタクカミです。
鱗粉で猫騙しの怯みが効かず、ほぼ環境最速の素早さから行動できます。

初手に出すと対策されがちなので、裏から出して削れたポケモンをフェアリーテラスと合わせて処理するのが一番の役割です。

フェアリーに耐性を持たせるために鋼テラスタルを切られることが多いので、隣のポケモンの熱風や格闘技と合わせて両対応の形を維持することが大切でした。

お見通しでコノヨザルのスカーフを確認した際にオーロンゲで不意打ちを打つと、HPがアブリボンを下回って命がけで倒されないという小技があるので地味に相性が良いです。

 

岩オーガポン@礎の面

陽気 頑丈 岩テラスタル

努力値:A252 D4 S252

実数値:155-172-104-×-117-178

ツタ棍棒/けたぐり/じゃれつく/ニードルガード

 

行動保証のあるオーガポン枠です。
同速が多発することが容易に想像できるオーガポンミラーを考慮するとオーガポンは陽気ASで採用したいです。そうすると耐久面に不安が残るので頑丈の岩オーガポン以外は候補に挙がりませんでした。

メインのツタ棍棒、ガチグマとドドゲザンに打つ格闘技、ニードルガードは確定として残りにはじゃれつくを採用しました。石化や挑発、手助けも欲しいところですが、テラスのないジャラランガを倒せる点を評価しました。

アブリボンのフェアリーを半減する炎タイプと炎テラスコノヨザルに通るツタ棍棒が単純に強かったです。出さない理由がないので選出率は100%でした。

火力を求めてテラスタルを切ると頑丈がなくなるので気を付けましょう(1敗)

 

シャンデラ@気合の襷

控えめ すりぬけ 炎テラスタル

努力値:C252 D4 S252

実数値:135-×-110-216-110-132

熱風/シャドーボール/トリックルーム/守る

 

行動保証のある襷枠です。
ゴーストタイプなので猫騙しが効かず、すり抜けで壁を無効化できるのでオーロンゲに滅法強いです。

バルビートイルミーゼのような追い風枠は隠密マントを持っていることがあり、猫騙し+コノヨザルで対応できません。その場合はオーロンゲとシャンデラを投げて炎テラス熱風で焼却します。トリックルームを警戒すると追い風を押しにくいですし、仮に押されたとしても追い風枠の隣をオーロンゲの不意打ち圏内に入れておくことで、襷+トリックルームの切り返しが可能です。

アブリボンマジカルシャインと熱風を重ねることでジャラランガの鋼テラスタルを許しません。

 

赫月ガチグマ@シルクのスカーフ

冷静 心眼 ノーマルテラスタル

努力値:H148 C116 D244

実数値:207-×-140-187-116-51

ブラッドムーン/ハイパーボイス/真空波/守る

 

ガチグマ枠です。
ガチグマミラーの懸念点である素早さどうするの問題ですが、最遅で採用することでトリックルーム状態に限り有利寄りになります。

当初はパワーアンクルを持たせてブリムオンより遅くする予定でしたが、普通に弱かったので無難にシルクのスカーフを持たせました。

構築単位で追い風やトリルを警戒させるために入れているので初めから選出する気はありませんでした。多分1回だけ出したと思います。

 

選出

or

アブリボンやトリル展開に強い並びです。
お見通しで持ち物を見て猫騙しや命がけを打つのか考えます。相手のガチグマが動きたくない盤面なのでシャドークロー+ダメ押しでガチグマの隣にいるサマヨールやヤバソチャを倒すと楽になります。

 

or

バルビートイルミーゼとオーロンゲ展開に強い並びです。
お見通しで持ち物を見ながらテラス熱風+ダメ押しでガチグマを倒せるので対応範囲が広めです。

 

スカーフサーナイトガブリアスに強い並びです。シャドークローでサーナイトを、マジカルシャインガブリアスを処理します。ガブリアスが地面テラスを切ってきても勝てるので特に問題ないです。

 

特に選出は固定しておらず基本は刺さってるやつを投げる感じでした。アブリボンはできたら裏から投げること、ガチグマはどうせ対策されているので出さないことを意識しました。

 

気になった部分

①オーロンゲの素早さ

耐久と火力もあんまり落としたくないしなぁの気持ちで素早さをミラー意識で36だけ振って実数値85にしたのですが、これがあまりよくなかったです。

せっかくダメ押しでヤバソチャを処理できるのに、ヤバソチャを抜いていないとシャカシャカ砲で無駄なダメージと火傷のリスクを負うのでせめてここは抜いておくべきでした。

あとガチグマに抜かれていると渋い顔になるのでもっと振るべきでした。

 

②耐久のある毒タイプが重い

具体的にはイイネイヌとキチキギス。どちらも弱点を突く技が一つもありません。特にイイネイヌはシャンデラアブリボンで殴りたいのに相手からの攻撃が痛すぎるので処理が面倒でした。

 

感想

全体的にポケモンの数値が低く、ランクマッチとは違ったポケモンが活躍できてとても楽しいルールでした。

インターネット大会の目標であるレート1800にはあと少し届きませんでしたが、お見通しでいい感じに試合を展開できるケースが多かったので満足してます。

予選を除くとパルデアプロローグからインターネット大会が全く開催されていなかったので、久しぶりのインターネット大会を楽しめてよかったです。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。また次のインターネット大会でお会いしましょう。

 

【SVシングル】レギュD適応ハギギシリ

 

 

ハギギシリ|『ポケットモンスター サン・ムーン』公式サイト

 

ハギギシリ@気合の襷

性格:意地っ張り

特性:がんじょうあご

ラスタルエスパー

努力値:A252 B4 S252

実数値:143-172-91-×-90-144

サイコファング/ウェーブタックル/アクアジェット/剣の舞

 

調整

がんじょうあごサイコファング≒意地水ウーラオスの水流連打くらいの火力
サイコファングでH236振り水ウーラオスを確定1発
サイコファングでH84-B100振りハバタクカミを確定1発
サイコファングでHB特化ドオーを確定1発
エスパーテラスサイコファングでHB特化ドヒドイデが75%の乱数1発
エスパーテラスサイコファングアクアジェットでテツノツツミが確定1発
サイコファングエスパーテラスサイコファングでH252振りカイリューを倒せる
剣の舞サイコファングでH252振り草テラスタルヒードランを確定1発
剣の舞ウェーブタックルでH252-B132振りの腕白ディンルーを確定1発

 

~なぜこのタイミングでハギギシリを使うのか~

レギュレーションDの使用率上位ポケモンに強い

高火力の水+エスパーの打点と耐性が環境に噛み合っています。

 

vs水ウーラオスウーラオス

一致技の水流連打、インファイトを両方半減しながらサイコファングで耐久に振られている水ウーラオスを一撃で倒せます。毒テラスタルをされてもエスパーは抜群のままなのでテラスタル受けにも強いです。

 

vsハバタクカミ

襷で耐えて返しのサイコファングで大抵のハバタクカミを一撃で倒せます。HBでもサイコファングアクアジェットで倒せるので対面で打ち勝つことができます。

 

vsドヒドイデ

エスパーテラスサイコファングでHB特化でも高乱数で倒せますし、剣の舞をする余裕もあります。最近はトーチカ持ちが少ない印象があるので相手にしやすいです。

 

vsディンルー

剣舞ウェーブタックルで倒せます。反動ダメージもとんでもないですけど……。流行のドヒドイデディンルーの並びを崩せるのは偉いです。

 

vsカイリュー

鉢巻持ちや後投げしてきた場合なら上からサイコファングエスパーテラスサイコファングで倒せます。対面でも龍舞から入ってくると有利です。鉢巻神速2発でやられてしまいますが、後述する特性の存在がそれを抑制してくれます。

 

vsヒードランヒードラン

タイプ上有利ですし、水技読みで草テラバーストをされても剣舞サイコファングでH252振りくらいなら返り討ちにできます。

 

vsテツノツツミ

エスパーテラスサイコファングで62%の乱数です。アクアジェットがあるのでブーストエナジー、襷、眼鏡に関わらず処理することができます。

 

vsオオニューラオオニューラ

サイコファングが4倍で入ります。猫騙しを打たれにくいのも助かります。フェイタルクローは許して……。

 

vsガチグマガチグマ

ラスタルを切られても剣舞サイコファングで倒せます。

 

vsコノヨザルコノヨザル

H252振りくらいならサイコファングで吹き飛びます。

 

vsドオードオー

HB特化でもエスパーテラスサイコファングで確定1発です。

 

vsモロバレル

HB特化でもエスパーテラスサイコファングで確定1発です。

 

目安として使用率上位30位以内の中からピックアップしてみましたが、このように有利に立ち回れるポケモンが多いです。

 

ビビッドボディを警戒されるので先制技を打たれにくい

ハギギシリにはがんじょうあごの他にビビッドボディという特性があります。効果は自分が受ける先制技を無効化するというものです。

実際にはがんじょうあごなので無効化できませんが、相手視点では先制技を打つことに大きなリスクを負うことになるので動きを窮屈にすることが可能です。

・鉢巻カイリューが神速を押せない
・オオニューラが猫騙しを押せない
・パオジアンが不意打ちを押せない
・襷でHPが1になったハギギシリに先制技を押せない

ぱっと思い付くだけでも上記のような利点があります。ハギギシリが単純な中速低耐久の襷アタッカーに収まらない理由がこれです。サイコファングを打つと火力でバレますが、逆に言うとバレるまでは先制技をあまり打たれません。

 

襷枠としての対面性能

ハギギシリは一般的に襷枠として求められる性能を広く押さえています。

サイコファング+先制技のアクアジェットによる対面性能

・剣の舞による崩し性能

・高火力物理エスパー打点による対受けループ性能

・見せかけのビビッドボディによる襷やHP1の維持性能

・なんかよく分からない初見殺し性能

・水ウーラオスの水流連打でワンパンされない

 

特に水ウーラオスの水流連打でワンパンされないことが非常に重要です。高火力の物理エスパーポケモンと言えば、エルレイドやチャーレムなども候補に挙がりますが、この2匹は襷を持っても水流連打で襷ごと貫通されてしまいます。これも大きな差別化ポイントの一つです。

耐久が低いのでサイクル性能は極端に低いですが、相手を選んだ時の活躍は数値以上のものがあります。

 

実際に使ってみた

ここまでハギギシリの強そうな理由をいくつか挙げてきましたが、じゃあ実際にはどうなの……?ってことで前期のシーズン8で使ってみました。

(7月27日のツイート)

 

とりあえず想定通りの活躍はしてくれて最高レート1999までは行けました。その後は最終日終了時点まで1950付近をずっとうろついてました。構築の怪しさがすごいですが、それでもそれなりに勝てたのは少なからずハギギシリのおかげという部分もあると思います。

 

感想

シングルのランクバトルを最後までやるのは剣盾以来でしたが、ハギギシリのおかげでとても楽しくプレイできました。(サブロム含めて400戦くらいやりました)

ハギギシリは他にもHBサーフゴーに確定2発を取れる噛み砕く、切り返しに使えるトリックルーム、器用な動きができる怒りの前歯や挑発などの優秀な技を覚えるのでカスタマイズ性能もそれなりに高いです。ドヒドディンルーの処理に困っている……対面性能の高い襷枠がほしい……珍しいポケモンを使ってみたい……そんなときにハギギシリを採用してもらえると嬉しいです。

上記の構築のレンタルIDも残しているのでよかったら使ってみてください。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。次はインターネット大会でお会いしましょう。

 

おまけ

色違いのハギギシリです。色合いが奇抜すぎる。