畳日記

ポケモンの色々なルールをやってます

【S11ダブル】鉢巻アノホラビート【レート2003 最終46位】



こんにちは。四畳半です。

今回はシーズン11のダブルで使用した構築を紹介します。

 

 

戦績

90-47 レート2003 最終46位

 

構築経緯

今月からレギュレーションEが始まりDLCで追加されたポケモンが正式に使えるようになりました。その中でも特に目を引いたのがオーガポンです。(なぜか先月も使えたけど)

オーガポンの最大の特徴と言えば草タイプでこの指止まれが使えることです。防塵ゴーグルを持たずにキノコの胞子や眠り粉を完全にシャットアウトできるのは唯一無二の性能です。この性能を最大限に活かすことを考えると、草オーガポンが適していると考えました。草オーガポンが他のオーガポンより強い要素は以下の通りです。

・持ち物を使えるので型の選択肢が多い
・テラスタルで素早さを上げてSブースト以外のハバタクカミを上から倒せる
・草単タイプなので流行りの水オーガポンからの一致技を両半減できる
・負けん気で威嚇の選出を抑制できる

特にテラスタルで素早さを上げられるのが優秀で、この指止まれ要員でありながら実質的なスカーフ持ちアタッカーのような動きが可能になります。

そこで、この草オーガポンのサポートを最も活かせるポケモンを考えたところ、レジドラゴに白羽の矢が立ちました。

 

草オーガポンレジドラゴの並びオーガポンレジドラゴ

レジドラゴはドラゴンエナジーという強力な全体技を持つポケモンです。火力はすごいのですが、欠点としてハバタクカミなどのフェアリータイプに無効化されること、HPが減ると火力が下がることが挙げられます。

この欠点を補ってくれるのが草オーガポンです。この指止まれで攻撃を吸うことでドラゴンエナジーを最大威力で打つことができます。それだけなら他のポケモンでも事足りますが、ハバタクカミがどうしようもありません。しかし、草オーガポンならテラスタルを使うことで素早さを上げて草技でハバタクカミを一撃で倒すことが可能です。

 

vsトルネロス展開トルネロスアノホラグサ

草オーガポンレジドラゴという並びは通れば強力ですが、問題点も多く抱えています。その性質上、全体技を速いポケモンから打たれると厳しいです。恐らくトルネロスに木枯らし嵐を打たれているだけで負けます。

第一にトルネロスの追い風展開に強い並びを採用する必要があります。トルネロスに一番強いポケモンを考えた結果、アノホラグサが採用されました。特性の風乗りでトルネロスからの打点を完封できる点がシンプルに優秀です。

アノホラグサを採用する以上、必然的に追い風役が必要になるのでトルネロスも同時に採用されました。

 

追い風アタッカーの選別ウーラオスサーフゴー

残りの2匹についてですが、追い風展開を通すからには相手にターンを稼がれないポケモンが好ましいです。そこで、守ると襷を貫通できる水ウーラオスを採用しました。一般的には水テラスタルで使われることが多いですが、追い風ミラーで殴り合うことを考えると受け耐性のあるテラスタルが好ましいので鋼テラスタルで採用されました。

最後の枠にはレジドラゴが苦手なフェアリーテラスタルに強いサーフゴーを採用しました。水オーガポンが登場したことによりトドロクツキと悪ウーラオスが数を増やしているのがネックでしたが、マジカルシャインで逆にカモれることが分かりフェアリーテラスタルで採用しています。

この6匹でランクバトルに潜ってみると、レジドラゴを見て確実に選出されるハバタクカミとチョッキヒードランに対してアノホラグサが滅法強いことが分かりました。

そこで、メインの軸をアノホラグサへとシフトして構築が完成しました。

 

構築

 

コンセプト

・草オーガポンでレジドラゴを通す

・レジドラゴで誘うポケモンをアノホラグサで破壊する

・アノホラグサで誘うポケモンマジカルシャインサーフゴーで破壊する

 

個体紹介

草オーガポン@ゴツゴツメット

意地っ張り 負けん気 草テラスタル

努力値:H156 A44 B164 D4 S140

実数値:175-160-125-×-117-148

ウッドハンマー/馬鹿力/挑発/この指止まれ

 

調整
草テラスウッドハンマー
H116-B124振りハバタクカミを確定1発
HB特化水テラスオーガポンを確定1発

馬鹿力
H252振りドドゲザンを確定1発
H116振りイーユイを確定1発

HB:A特化カイリューの災いの剣ノーマルテラス鉢巻神速を確定耐え
S:準速ウーラオス(S実数値149)より1遅い

 

本構築のサポーターであり、アタッカーでもあるという稀有な存在です。
主な役割はパオジアンカイリューや合体寿司、イエアルマやクレセリア以外のトリックルーム構築です。カイリューの神速とパオジアンの攻撃を指で吸いながらゴツゴツメットでダメージを与えてマルチスケイルを無効化することで、レジドラゴのドラゴンエナジーが通りゲームが終了します。

草タイプのこの指止まれはキノコの胞子や怒りの粉を無効化できます。挑発持ちでありながらモロバレルの影響を全く受けずに隣に挑発を押せるのはそれだけで強みになります。挑発は相手に意識されない技なのでサマヨールやイエッサン、リキキリンがとても困った顔をしていました。

威嚇が効かないのでアタッカーとしても優秀で、テラスタルで素早さを上げてハバタクカミを倒すことができます。数を増やしていたドドゲザンをワンパンできるのも偉いです。

素早さを準速ウーラオスより下げることで、この指止まれ岩オーガポン+トリックルームのような構築に強くなります。味方の水ウーラオスの水流連打で岩オーガポンを倒してから挑発をトリックルーム役に入れるとまず負けません。必然的に相手のウーラオスより遅くなる欠点もありますが、ゴツメ+この指止まれが水悪問わずにウーラオスに刺さるので問題ありませんでした。

 

レジドラゴ@竜のプレート

控えめ 竜のあぎと ドラゴンテラスタル

努力値:H12 B108 C252 D92 S44

実数値:277-×-84-167-82-106

ドラゴンエナジー/竜の波動/大地の力/守る

 

調整
ドラゴンエナジー
H252ノーマルテラスカイリューをゴツメダメージと合わせて81.2%で1発

HB:特化ヘイラッシャの+2いっちょうあがりを87.5%で耐え
HD:特化眼鏡炎テラスコータスの噴火+イエッサンのマジカルシャインを大体耐える
S:無振りイエッサン、クレセリア抜き。追い風下で最速ツツミ抜き

 

草オーガポンの相棒であり選出誘導枠です。
この指止まれと挑発のおかげでパオジアンカイリューや合体寿司、イエアルマに対してフリーでドラゴンエナジーを打てるようになるので過去のルールと比べて動きやすくなりました。

ハバタクカミに対しても草オーガポンが倒してくれるので無理なく選出することもできます。ヒードランまでいるとさすがにお留守番です。

HPがやたら高いので想像以上に耐久があります。相手の攻撃を耐えて返しの竜の波動で倒すといった動きも強力です。

ラスタルは火力を伸ばすドラゴンを選択しました。ドラゴンエナジーが確実に通る場面でも強いですし、竜の波動でぎりぎりワンパンできないグレンアルマやコータスを確実に倒す選択肢が生まれるのも便利です。

 

アノホラグサ@拘り鉢巻

意地っ張り 風乗り ゴーストテラスタル

努力値:H148 A252 S108

実数値:149-183-90-×-90-124

ポルターガイスト/種爆弾/種マシンガン/影打ち

 

調整
風乗りゴーストテラスポルターガイスト
H252振りテツノカイナを確定1発
H252振りイーユイを確定1発
H252振り霊獣ランドロスを威嚇込みで確定1発
HB特化クレセリアを威嚇込みで確定1発

風乗りポルターガイスト
H252振りヒードランを確定1発
HBオーガポンを確定1発

風乗り種マシンガン
H4振りハバタクカミを確定2発
B4振りパオジアンを確定3発

風乗りゴーストテラス影打ち
H116-B124振り等倍ハバタクカミを62.5%で1発

HB:意地っ張りA156振りテツノカイナの冷凍パンチを確定耐え
HD:臆病C252振りイーユイのバークアウトを75%で耐え
S:追い風下で最速スカーフウーラオス抜き

 

本構築の破壊神です。
風乗りというおもしろい特性を持っており、場が追い風になっているという非常に緩い条件であらゆるポケモンをワンパンします。等倍ならH振りテツノカイナすら一撃で葬ります。半減でもイーユイ程度なら確定です。

先制技の影打ちを使えるのも優秀で、テラスを切るとパオジアンの珠不意打ちより火力が出ます。ポルターガイストは襷で耐えられると持ち物がなくなり次のポルターガイストが通らないという欠点がありますが、連続技の種マシンガンが襷持ちを貫通して倒せるので特に問題ありませんでした。

風乗りは防御面でも優秀な特性で、あらゆる風技を無効化して攻撃を上げられます。こがらし嵐や熱風、凍える風や吹雪といった弱点技から一切のダメージを負わないので数値以上に場持ちがいいです。

一般的には襷を持っているポケモンですが、今回は拘り鉢巻を持たせています。そもそも弱点の大半である風技を受けないこと、等倍技や不一致抜群技をミリ耐えすることが多いので襷は必須ではないと判断しました。ゴースト+草の耐性はテツノカイナや水オーガポンの打点を半減できるので意外と生存してくれます。鉢巻のメリットとして、種爆弾の火力が通常のパワーウィップと同じなので命中安定技として採用できます。

ゴースト+草は技範囲も広く、ほとんどのポケモンを等倍以上で攻撃できます。レギュレーションEで大流行した水オーガポン+テツノカイナ+ハバタクカミ+ランドロス+ヒードランのようなスタンダードな構築はアノホラグサが全て倒せます。

もちろん追い風ミラーでも無類の強さを発揮してくれます。相手の場をトルネロス+影打ちで縛れるポケモン(ハバタクカミとか)にすれば勝ちが確定するので試合展開のルートが分かりやすくなります。

 

トルネロス@気合の襷

臆病 悪戯心 ゴーストテラスタル

努力値:H4 C252 S252

実数値:155-×-90-177-100-179

エアスラッシュ/凍える風/追い風/守る

 

調整
C:エアスラッシュの火力が欲しいのでぶっぱ
S:最速オーガポン抜き

 

本構築の追い風役です。
トルネロスの最大の強みはオーガポンを抜いていることだと思っているので最速は確定、通りの良い飛行技の火力を落とすのも嫌なのでCS振りでの採用です。生存することに意味があるポケモンなのでCS振りなら持ち物は気合の襷一択です。

飛行技にこがらし嵐ではなくエアスラッシュを採用しているのが特徴です。エアスラッシュが優れている点は以下の通りです。

①命中率が95%なので基本的に外すことがあまりない
②削りを入れながら30%で怯ませるので自然と上振れが発生する
ワイドガードに無効化されない
④素早さダウンの追加効果が発動しない
⑤風技じゃないのでアノホラグサミラーで強い

最大の利点は当てたい方向のポケモンに大体当たることです。こがらし嵐は両当てするとたしかに強い技ですが、外した際に本来当てたかったポケモン(オーガポン、ウーラオス等)が無傷で生存されると非常に困ります。

次に追加効果の違いですが、こがらし嵐は30%で素早さを下げる代わりにエアスラッシュは30%で怯みが発生します。追い風状態でこがらし嵐を受けるポケモンはテツノカイナやヒードランと言った素早さが速くないポケモンが多いため、素早さダウンが発生しても正直そんなに嬉しくありません。逆にドドゲザンやミロカロスに発動してしまうと火力が2倍になって大変なことになります。

反対にエアスラッシュの怯みは発動することのメリットが非常に大きいです。こちらは命中安定で削りたいポケモンに押しているだけなのに自然と上振れ要素が発生するのは試合数の多いランクバトルに噛み合っていると言えます。特にゲーム終盤で役立つことが多く、ラストの1vs1や2vs1において、こがらし嵐を外したら負けという盤面はトルネロス使いなら身に覚えがあると思います。そのような状況でも95%での勝ちと30%怯みの押しつけは試合の再現性を確保するうえでも重要な要素になります。

トルネロスアノホラグサの弱点は命中率と言っても過言ではないので、エアスラッシュと種爆弾で外し負けを減らせたのは非常によかったと思います。

 

水ウーラオス@雫プレート

意地っ張り 不可視の拳 鋼テラスタル

努力値:A252 D4 S252

実数値:175-200-120-×-81-149

水流連打/インファイト/アクアジェット/見切り

 

調整
水流連打
無振り岩&炎オーガポンを98%で1発

S:追い風下でS実数値198以下のSブーストハバタクカミを抜ける

 

守ると襷を貫通できる追い風下のエースです。
水オーガポンの大量発生により活躍の出番が減るかと思われましたが、全然そんなことはなくほぼ全ての試合に選出しました。

ラスタルは水が多いイメージがありますが、今回は鋼で使用しています。弱点であるフェアリー、飛行、草、エスパーを軒並み半減できるのが優秀です。水テラスだとハバタクカミの眼鏡ムーンフォースやオーガポンの草技で倒されてしまうのでとても重宝しました。

アノホラグサが苦手なドドゲザンや悪ウーラオスに水ウーラオスが強く、水ウーラオスが苦手なテツノカイナやトリトドンにアノホラグサが強いため攻めの相性が良いです。

 

サーフゴー@拘り眼鏡

臆病 黄金の体 フェアリーテラスタル

努力値:H4 C252 S252

実数値:163-×-115-185-111-149

ゴールドラッシュ/シャドーボール/マジカルシャイン/てっていこうせん

 

調整
フェアリーテラスマジカルシャイン
無振り水オーガポンを確定2発
D252振りチョッキテツノカイナに45~55%くらいのダメージ

マジカルシャイン
H180振りトドロクツキを確定1発

てっていこうせん
H252振りリキキリンを確定1発
H252イエッサンを93.7%で1発
HB特化悪テラス輝石サマヨールを水ウーラオスの水流連打と合わせて確定

S:追い風下でSブースト最速トドロクツキ抜き

 

本構築の問題点を解決してくれたMVPです。
構築単位でトドロクツキや悪ウーラオスなどの悪タイプがきつく、それらに対してフェアリーテラスマジカルシャインでイージーウィンを狙えます。

フェアリーテラスを切ることでマジカルシャインの火力が臆病眼鏡ハバタクカミとほぼ同じになるので削りとしてとても優秀です。テツノカイナに半分入るのでゴールドラッシュを受けに来たテツノカイナや水オーガポンが困った顔をしていました。

役割対象であるトドロクツキを追い風下で抜くために最速で運用しています。水オーガポン対面やサーフゴーミラーで上を取れることが多く、ウーラオスと同速勝負もできるので使用感はかなりよかったです。

てっていこうせんは相手のトリル役を吹き飛ばせるおもしろい技で、ワイドガードで止まらないのも偉いポイントでした。2発打つと反動で瀕死になりますが、相手の残数を減らして追い風を2ターン残しながら裏のポケモンを安全に出せると考えたらメリットにもなり得ます。

 

選出

vs追い風ミラー

+

+or

ハバタクカミや炎オーガポンが水ウーラオスを倒しに来るので鋼テラスを切りながら殴り合います。鋼テラスウーラオス+アノホラグサという並びがトルネロスにやたら強いのでトルネロスの横を倒していきます。アノホラグサが倒せない盤面を作れると詰ませられるので数的不利を取っても勝てることが多いです。

 

vsパオジアンカイリュー

+

+

ノーマルテラス鉢巻神速を耐えるのでこの指止まれとドラゴンエナジーで全てを吹き飛ばします。パオジアンが襷で生存しても裏のウーラオスアクアジェットで守るを貫通しながら倒せます。ハバタクカミが出てきたら草テラスウッドハンマーで吹き飛ばしましょう。

 

vsイエアルマ

+

+

ワイドガードトリックルームかこの指止まれ+トリックルームの択に見えますが、挑発をイエッサンに押しながらドラゴンエナジーを打つと両対応になります。味方とんぼ返り+弱点保険グレンアルマのような並びにはこの指止まれで弱点保険を発動させない展開を狙います。


vsハバタクカミテツノカイナ水オーガポンランドロスヒードラン(悪タイプ不在)

+

+

レギュレーションEのテンプレ構築みたいな並びにはアノホラグサがとてもよく刺さります。アノホラグサで水オーガポンを倒すと今度は水ウーラオスが止まらなくなるので比較的有利な相手です。

 

vsハバタクカミテツノカイナ水オーガポンランドロスヒードラン悪ウーラオス

+

+

上の構築に悪ウーラオスがいるパターンにはマジカルシャインサーフゴーがとてもよく刺さります。初手のヒードランだけ裏目ですが、裏からアノホラグサを投げると熱風を無効化できるので割とどうとでもなります。

 

vs寿司

+

+

大体初手で寿司が合体してくるのでこの指止まれとドラゴンエナジーで半分くらい削ります。その後トルネロスを出して追い風状態にすると、相手がターンを稼ぐために守ってくるのでそのタイミングで水ウーラオスを着地します。追い風を残した状態で水ウーラオス+レジドラゴの並びを作り寿司の両取りを狙います。追い風ラストターンで裏のパオジアンやハバタクカミを上から倒して勝ちです。

 

vsトドロクツキ展開

+

+or

初手のトドロクツキを追い風マジカルシャインで上から倒して勝ちです。裏から来るトドロクツキはマジできついので勘弁してください。



vsトリックルーム(リキキリン、サマヨール)

+

+

草オーガポンの挑発が強い盤面です。隣に岩オーガポンがいても、鋼テラスタル水流連打でこの指止まれとパワーウィップの両対応をしながら挑発を入れます。

 

vsトリックルーム(クレセリア)

+

+or

クレセリアはメンタルハーブ持ちが多いので挑発で防げません。HB特化かつテラスタルを切られるとポルターガイストを耐えられてしまいますが、裏のコータスやガチグマに対してレジドラゴとアノホラグサがタイプで強いのでトリックルームを発動されても案外ターンを枯らせたりします。

 

感想

レギュレーションDから使っていたアノホラグサで初のダブルレート2000を達成できてとても嬉しいです。

使用率はそこまで高いポケモンではありませんが、悪タイプが蔓延する今の環境でも取り巻きと合わせて十分な活躍ができるポケモンだと思います。

圧倒的な火力と変わった耐性をしている非常にユニークな性能なのでよかったら使ってみてもらえると嬉しいです。レンタルチームIDも構築画像に載せています。

それではここまでお読みいただきありがとうございました。質問等あればTwitter(

四畳半 (@yojyosyugi) / X)の方までお願いします。

 

おまけ(風乗りTips)

 

(能動的にAを2段階上昇させる図)