こんにちは。四畳半です。
今回はインターネット大会【キタカミプロローグ】で使用した構築の紹介です。
戦績
34-11 レート1794 最終順位42位
構築経緯
数値の低いポケモンが集まる中でガチグマとオーガポンがどう考えても強いこと、この2匹を追い風展開で暴れさせられると手を付けられなくなると考えたので対策に回るところから構築がスタートしました。
このルールの追い風役は基本的にアブリボン、オンバーン、バルビート、イルミーゼです。特にアブリボンは特性の鱗粉で猫騙しの怯みが効かず、襷を持たれると処理が面倒、眼鏡だと高火力と厄介なポケモンです。
止める方法として猫騙し+スカーフによる集中攻撃を選択、猫騙し役にはオーロンゲを採用しました。特性をお見通しにすることで相手の持ち物を確認することができ、隠密マントに猫騙しを打ったりする事故が無くなります。アブリボンだけでなくイッカコノヨのような持ち物で技構成と特性が割れる並びにも有効です。
スカーフ枠に求められるのはアブリボンを上から処理できること、ガチグマとオーガポンに強いポケモンです。そこで岩雪崩コノヨザルを採用しました。岩テラスタルで運用することで猫騙し+岩雪崩でアブリボンを倒せるだけでなく、命がけでオーガポンを処理できます。お見通しで持ち物が見えるので命がけを襷に耐えられたり、上から攻撃されて命がけが不発になる事故を抑えられる点も高評価です。
命がけで残数を減らした後には詰め筋となる行動保証のあるポケモンが欲しいです。オーガポン枠として頑丈の岩オーガポン、襷枠として猫騙しが効かず壁展開にも強いすり抜けシャンデラを採用しました。
シャンデラがトリックルームを使えるので相性の良いガチグマも自然と採用されました。最後に追い風展開を偽装できるアブリボンを眼鏡で採用して構築が決定しました。
構築
個体紹介
オーロンゲ@突撃チョッキ
意地っ張り お見通し 鋼テラスタル
努力値:H164 A252 B36 D20 S36
実数値:198-189-90-×-98-85
本構築の軸であり、殴れる猫騙し枠です。
お見通しによる持ち物の確認、猫騙しによるサポート、不意打ちによる高火力の先制技持ちとやれることがとても多いです。
持ち物が分かると大体のポケモンの型が分かるようになります。イッカコノヨの広角レンズとスカーフが見えるとネズミ斬と命がけだなぁみたいな感じです。拘りアイテムやチョッキ持ちには猫騙しと不意打ちが確実に通るようになるのも便利です。
ダメ押しが非常に強力で、隣のポケモンと合わせることで威力が120になりアタッカーとして申し分ない火力が出ます。特にヤバソチャやサマヨール、ドータクンなどの不意打ちが通りにくい悪弱点を倒せるのが優秀です。
チョッキ+ソウルクラッシュでガチグマにも強く、出すだけで仕事ができて腐ることがないので選出率も高かったです。鋼テラスでフェアリーと毒に耐性があるので、猫騙しが使えるフェアリーテラバーストドドゲザンみたいな使用感でした。
コノヨザル@拘りスカーフ
陽気 負けん気 岩テラスタル
努力値:H12 A244 S252
実数値:187-166-100-×-110-156
インファイト/シャドークロー/岩雪崩/命がけ
相手の展開を止めるスカーフ枠です。
このルールで追い風を使うポケモンはほとんどが岩弱点であり、岩テラス雪崩が刺さります。他にもギャラドス、炎オーガポン、マニューラ、キュウコン、シャンデラ、飛行テラスドドゲザンのようなポケモンにも大きな削りを入れることができます。
命がけでオーガポンを倒すためのHPを確保して残りはASに振り切っています。これによって臆病スカーフサーナイトを上からシャドークローで倒せます。ソウルビートを積んだジャラランガを上から処理できるので、初手で1匹倒して引っ込めてから命がけでもう1匹を倒す……みたいな動きもできます。
お見通しとの相性がとてもよく、命がけを襷に耐えられて残数不利を取ることがなくなります。アブリボン対面では眼鏡ならフェアリーテラスを考慮して命がけ、襷なら猫騙し+岩雪崩を押すことで両対応が可能です。
スカーフコノヨザルは自身より速いスカーフに上から殴られるのが一番嫌な行動ですが、隣のオーロンゲがスカーフかどうかを確認しながら猫騙しを打てるので事故が減ります。
岩テラスは受けとしても優秀で、ノーマル/炎/飛行を半減できます。採用理由であるガチグマや炎オーガポンに強くなるので攻守共に役立ちました。
アブリボン@拘り眼鏡
臆病 鱗粉 フェアリーテラスタル
努力値:H4 C252 S252
実数値:136-×-80-147-80-252
このルールにおけるハバタクカミです。
鱗粉で猫騙しの怯みが効かず、ほぼ環境最速の素早さから行動できます。
初手に出すと対策されがちなので、裏から出して削れたポケモンをフェアリーテラスと合わせて処理するのが一番の役割です。
フェアリーに耐性を持たせるために鋼テラスタルを切られることが多いので、隣のポケモンの熱風や格闘技と合わせて両対応の形を維持することが大切でした。
お見通しでコノヨザルのスカーフを確認した際にオーロンゲで不意打ちを打つと、HPがアブリボンを下回って命がけで倒されないという小技があるので地味に相性が良いです。
岩オーガポン@礎の面
陽気 頑丈 岩テラスタル
努力値:A252 D4 S252
実数値:155-172-104-×-117-178
行動保証のあるオーガポン枠です。
同速が多発することが容易に想像できるオーガポンミラーを考慮するとオーガポンは陽気ASで採用したいです。そうすると耐久面に不安が残るので頑丈の岩オーガポン以外は候補に挙がりませんでした。
メインのツタ棍棒、ガチグマとドドゲザンに打つ格闘技、ニードルガードは確定として残りにはじゃれつくを採用しました。石化や挑発、手助けも欲しいところですが、テラスのないジャラランガを倒せる点を評価しました。
アブリボンのフェアリーを半減する炎タイプと炎テラスコノヨザルに通るツタ棍棒が単純に強かったです。出さない理由がないので選出率は100%でした。
火力を求めてテラスタルを切ると頑丈がなくなるので気を付けましょう(1敗)
シャンデラ@気合の襷
控えめ すりぬけ 炎テラスタル
努力値:C252 D4 S252
実数値:135-×-110-216-110-132
行動保証のある襷枠です。
ゴーストタイプなので猫騙しが効かず、すり抜けで壁を無効化できるのでオーロンゲに滅法強いです。
バルビートやイルミーゼのような追い風枠は隠密マントを持っていることがあり、猫騙し+コノヨザルで対応できません。その場合はオーロンゲとシャンデラを投げて炎テラス熱風で焼却します。トリックルームを警戒すると追い風を押しにくいですし、仮に押されたとしても追い風枠の隣をオーロンゲの不意打ち圏内に入れておくことで、襷+トリックルームの切り返しが可能です。
アブリボンのマジカルシャインと熱風を重ねることでジャラランガの鋼テラスタルを許しません。
赫月ガチグマ@シルクのスカーフ
冷静 心眼 ノーマルテラスタル
努力値:H148 C116 D244
実数値:207-×-140-187-116-51
ブラッドムーン/ハイパーボイス/真空波/守る
ガチグマ枠です。
ガチグマミラーの懸念点である素早さどうするの問題ですが、最遅で採用することでトリックルーム状態に限り有利寄りになります。
当初はパワーアンクルを持たせてブリムオンより遅くする予定でしたが、普通に弱かったので無難にシルクのスカーフを持たせました。
構築単位で追い風やトリルを警戒させるために入れているので初めから選出する気はありませんでした。多分1回だけ出したと思います。
選出
+
+or
アブリボンやトリル展開に強い並びです。
お見通しで持ち物を見て猫騙しや命がけを打つのか考えます。相手のガチグマが動きたくない盤面なのでシャドークロー+ダメ押しでガチグマの隣にいるサマヨールやヤバソチャを倒すと楽になります。
+
+or
バルビートやイルミーゼとオーロンゲ展開に強い並びです。
お見通しで持ち物を見ながらテラス熱風+ダメ押しでガチグマを倒せるので対応範囲が広めです。
+
+
スカーフサーナイト+ガブリアスに強い並びです。シャドークローでサーナイトを、マジカルシャインでガブリアスを処理します。ガブリアスが地面テラスを切ってきても勝てるので特に問題ないです。
特に選出は固定しておらず基本は刺さってるやつを投げる感じでした。アブリボンはできたら裏から投げること、ガチグマはどうせ対策されているので出さないことを意識しました。
気になった部分
①オーロンゲの素早さ
耐久と火力もあんまり落としたくないしなぁの気持ちで素早さをミラー意識で36だけ振って実数値85にしたのですが、これがあまりよくなかったです。
せっかくダメ押しでヤバソチャを処理できるのに、ヤバソチャを抜いていないとシャカシャカ砲で無駄なダメージと火傷のリスクを負うのでせめてここは抜いておくべきでした。
あとガチグマに抜かれていると渋い顔になるのでもっと振るべきでした。
②耐久のある毒タイプが重い
具体的にはイイネイヌとキチキギス。どちらも弱点を突く技が一つもありません。特にイイネイヌはシャンデラとアブリボンで殴りたいのに相手からの攻撃が痛すぎるので処理が面倒でした。
感想
全体的にポケモンの数値が低く、ランクマッチとは違ったポケモンが活躍できてとても楽しいルールでした。
インターネット大会の目標であるレート1800にはあと少し届きませんでしたが、お見通しでいい感じに試合を展開できるケースが多かったので満足してます。
予選を除くとパルデアプロローグからインターネット大会が全く開催されていなかったので、久しぶりのインターネット大会を楽しめてよかったです。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。また次のインターネット大会でお会いしましょう。