畳日記

ポケモンの色々なルールをやってます

【ブルベリープロローグ】ステラキリングロス【レート1834 最終9位】

こんにちは。四畳半です。

今回はインターネット大会【ブルーベリープロローグ】で使用した構築の紹介です。

 

 

戦績

31-7 レート1834 最終9位

 

 

構築経緯

明らかに1匹だけ群を抜いて数値の高いテラパゴスと持久力で防御が上昇するブリジュラスのスペックがとても高く、これらが環境の中心になると予想しました。

この2匹に共通する特徴は耐久の高さであり、取り巻きのサポーターで介護してくることを加味すると瞬時に処理することは困難です。そこで、まずは取り巻きのサポーターを早急に処理することでテラパゴスとブリジュラスにやりたいことをやらせない構築を組みたいと考えました。

このルールのサポーターは大体こんな感じです。

・追い風→エルフーンファイアロー

猫騙し→ガオガエン、ゴリランダー、カポエラー

・威嚇→ガオガエンカポエラー

・この指止まれ→エレブー、ブーバー、ドーブル

トリックルームポリゴン2、リキキリン、カラマネロ

・両壁→ニャオニクス

・回復→キュワワー

・デコレーション→マホイップ

この中でも特に対策しておきたいのは追い風、猫騙し、この指止まれの3つです。テラパゴスとブリジュラスを自由に動かされると厄介なことになりかねません。

というわけで白羽の矢が立ったのがリキキリンハギギシリです。どちらも特性によって相手の先制技を無効化できるので猫騙しを防ぐことができます。都合よくトリックルームも覚えるので、相手が1ターン目から安易に追い風を押せない点も優秀です。

リキキリンは地ならし、ハギギシリは凍える風による素早さ操作ができるので、トリックルームをちらつかせながら、拘りスカーフを持たせて上から奇襲するのが初見殺しとして有効だと考えました。しかし、スカーフハギギシリは凍える風や怒りの前歯が命中不安という欠点を抱えていたのでリキキリンを軸に構築を組むことにしました。

 

キリングロスの並び

次にリキキリンの隣に並べるポケモンを考える必要があります。地ならしと相性がいいポケモンとして真っ先に浮かんだのはメタグロスでした。クリアボディで素早さを下げずに弱点保険を発動することができること、元々の素早さが遅めなので相手にトリックルームを意識させる点が噛み合っています。

キリングロスの並びは猫騙しと追い風には強いですが、この指止まれが厳しいです。範囲技の岩雪崩では火力が足りず、かと言って地団駄でエレブーやブーバーを倒しても隣のポケモンには干渉できていません。さらに、この2匹はそれぞれ静電気と炎の体を持っているので30%を引いてしまったら倒せてもメタグロスが機能停止になってしまいます。

そこで、これらの問題を全て解決してくれる技として地震を採用することにしました。

この指止まれポケモンを倒しながら隣のポケモンにもダメージを与えることができ、なおかつ非接触技なので特性に怯える必要もありません。

このルールは浮いているポケモンが非常に少ないです。それどころか地面弱点のポケモンがやたら多く、構築の半数が地面弱点という並びも珍しくありません。必然的にリキキリンを巻き込みますが、それ以上にアドバンテージを稼げる技だと考えました。

 

vsテラパゴス&ブリジュラス

サポーターを弱点保険メタグロスで倒せるようになりましたが、その後は肝心のテラパゴスとブリジュラスを倒す必要があります。特にブリジュラスは地ならし+メタグロスの天敵であり、持久力で防御が上がるとまともなダメージを期待できません。

そこで、防御上昇を無視しながら弱点を突ける聖なる剣を覚えるポケモンとして、テツノイサハを採用しました。タイプ不一致技なので火力が足りない問題がありますが、拘り鉢巻+格闘テラスを合わせることで一撃で倒すことができます。

 

テラパゴスの型テラパゴス(テラスタル)

初手にキリングロスを選出するので、必然的にテラパゴスは裏から出すことになります。弱点保険メタグロスが相手に削りを入れる展開になるので、テラパゴスはちまちま積み技を使うよりも上から殴れることが好ましいと思い、拘り眼鏡テラパゴスを最速で採用することにしました。

 

補完枠の選定ファイアローアシレーヌ

メタグロス地震を打つことを考えると、少なくとも1匹は地面無効枠を入れておきたいです。裏から来る追い風エルフーンが少しきつかったことも考慮して、浮いていて追い風が使えるファイアローを採用しました。

最後の枠に求めるのは構築全体をトリックルーム軸に見せるための低速アタッカーです。加えて、このままだとウネルミナモが相当重くなってしまうのでここも対策したいです。この両方の条件を満たすポケモンとしてアシレーヌを採用して構築が完成しました。

 

 

構築

 

コンセプト

・地ならし+弱点保険メタグロスでサポーターを機能させない

・テツノイサハでテラパゴスとブリジュラスをワンパンする

 

個体紹介

メタグロス@弱点保険

意地っ張り クリアボディ ステラ

努力値:H4 A252 S252

実数値:156-205-150-×-110-122

サイコファング/地震/アームハンマー/バレットパンチ

 

調整

+2ステラ地震(地ならし込み)
H252振りメタグロスを確定1発
H252振りコータスを確定1発

+2地震(地ならし込み)
H252-B100振りガオガエンを確定1発
H252-B156振りエレブー、ブーバーを確定1発
H252振りタケルライコを確定1発
H4-B252振りドーブルを確定1発
B4振りハギギシリを確定1発

+2ステラアームハンマー
H252振りテラパゴス(ステラ)を確定1発

+2ステラバレットパンチ
HB特化キュワワーを確定1発
HB特化マホイップを確定1発
H252振りテツノイワオを確定1発

H:地ならし+C252振りウネルミナモの火炎放射を確定耐え
S:地ならしでS115族まで抜ける(最速エルフーンと同速)

 

本構築のエースアタッカーです。
隣にリキキリンを置くことで猫騙しと1ターン目の追い風を牽制でき、ありとあらゆるサポーターを無力化して破壊します。この指止まれには地震、両壁にはサイコファング、威嚇にはクリアボディキュワワーとマホイップとエルフーンにはバレットパンチトリックルームにはアームハンマーで素早さを下げて先制するといった動きを取ることができるため、対応範囲がとても広いです。

弱点保険メタグロスは環境にも一定数存在するポケモンですが、主な特徴として地震を採用していること、テラスタルステラを選択していることが珍しい要素です。

ステラは弱点保険と相性のいいテラスタルです。地ならしで弱点保険を発動させながらテラスタルによって全タイプの技の威力を上げるという動きを同一ターンに行えるのはステラにしかできません。

ステラのタイプを変えずに技の威力を上げるという性質が弱点保険と非常に噛み合っており、死に際に打つバレットパンチも先制技とは思えない火力が出ます。

地震で初手のエレブー+バシャーモ、エレブー+メタグロスガオガエン+タケルライコのような地面弱点×2の並びを倒してイージーウィンになった試合が結構ありました。

ゴリランダーのグラスフィールド地震が半減される点は注意が必要です。その場合はサイコファングで倒せるのでそれはそれで有利展開を作れます。

 

 

リキキリン@拘りスカーフ

臆病 テイルアーマー 格闘テラスタル

努力値:C252 D4 S252

実数値:195-85-90-162-91-123 (A個体値0)

サイコキネシス/ハイパーボイス/地ならし/テラバースト

 

調整 

HB:+2ステラメタグロス地震が79%~93%(1発は耐える)
S:最速(最速エルフーンと同速)

 

メタグロスの相棒枠です。
基本は地ならしを打つポケモンですが、場にいるだけで相手の行動を阻害する能力もあります。トリックルームを強く意識させるポケモンなのでヘイトを集めやすく、相手がリキキリンを集中攻撃してきてメタグロスが自由に動ける盤面も多かったです。

ほぼ毎試合メタグロス地震に巻き込まれていましたが、1発は耐えるので問題ありません。むしろ早めに倒れてくれた方が裏のファイアローの追い風展開に繋がったりするので自分から倒しに行くこともありました。

かといって安易に捨てていいわけでもなく、HPが1でも残っていると相手が先制技を押せませんし、終盤の詰めでスカーフアタッカーとして運用することもできます。

このルールはテラパゴスとブリジュラスの影響で格闘タイプが多く、そこにスカーフサイコキネシスが刺さっていました。

トリックルームやひっくり返すが面倒なカラマネロに対しては、地ならし+メタグロスアームハンマーを使うことで、カラマネロの素早さを逆に上げながらこちらの素早さを下げることができ、トリックルーム中の素早さ関係が逆転して有利になるという戦法を取ることも可能です。

 

 

テツノイサハ@拘り鉢巻

意地っ張り クォークチャージ 格闘テラスタル

努力値:A252 D4 S252

実数値:165-200-108-×-129-156

リーフブレード/インファイト/聖なる剣/電光石火

 

調整

格闘テラスインファイト
H252振りテラパゴス(ステラ)を確定1発
HB特化ブリジュラスを確定1発
H252-B196振りガオガエンを威嚇込みで確定1発
H4振りウネルミナモを確定1発

格闘テラス聖なる剣
H4振りテラパゴス(ステラ)を確定1発
H252振りブリジュラスを確定1発

 

対ブリジュラス&テラパゴスへの最終兵器です。
拘り鉢巻と格闘テラスを合わせることで、タイプ不一致とは思えないほどの高火力を叩き込めます。

最大のポイントは格闘テラス聖なる剣でHPが満タンのブリジュラスを防御上昇を無視してワンパンできることです。エルフーンの袋叩き+持久力ブリジュラスのコンボを何度も破壊しました。テラパゴスに対してインファイトを無理に押す必要がないのも優秀な要素です。無振りなら格闘テラス聖なる剣で一撃で倒せます。

このポケモンを裏に控えておくことで、相手の盤面に居座ろうとしているテラパゴスとブリジュラスを気にする必要がなくなります。瞑想や持久力をどれだけ積んできても関係ないので、ひたすら隣のポケモンを倒して残数有利を稼げば勝てます。

同じような性質を持つポケモンとしてテツノイワオが存在しますが、イサハの方が火力が高いこと、ゴリランダーに上から縛られないこと、地面に耐性があるのでメタグロス地震に巻き込んでいいことからイサハを選択しました。

地味にきついウネルミナモをワンパンできるのも偉いです。テラスタルは基本的にイサハに使いました。

 

 

テラパゴス@拘り眼鏡

臆病 テラスシェル ステラ

努力値:H4 C252 S252

実数値:171-×-130-157-130-150

ラクラスター/大地の力/破壊光線/寝言

 

調整

ラクラスター
H4振りテラパゴス(ステラ)を確定2発

ステラ破壊光線
H4振りテラパゴス(ステラ)を確定1発

S:ミラー意識で最速

 

このルールで唯一使える伝説ポケモンです。
ステラを使うことでテラクラスターが全体技かつテラスタルに抜群という稀有な性能を有してはいますが、その分タイプ一致補正がなくなり火力が下がるという欠点も抱えています。

そのため、基本的にはステラを使わずに単体ダメージのテラクラスターを押すことを意識しました。デメリット無しの威力120のタイプ一致ノーマル技はシンプルに強力です。

特性のテラスシェルはHPが満タンの時に全ての技を半減するというマルチスケイルもびっくりな性能があります。この特性はステラを使うとなくなってしまうので、ステラは使わない方が好ましいと考えました。

テラスシェルのおかげで行動保証があり、リキキリンからの引き先にもぴったりなポケモンでした。メタグロス地震に巻き込んでも大丈夫なところも優秀です。

ステラ破壊光線はありとあらゆる等倍ポケモンを倒せる火力があるのでちょいちょい使ってました。

使用感としてはラスタルを使う必要がないノーマルテラスタル鉢巻カイリューみたいな感じでした。さすがに強いです。

 

 

ファイアロー@命の珠

意地っ張り はやての翼 ステラ

努力値:A252 D4 S252

実数値:153-146-91-×-90-178

ブレイブバード/フレアドライブ/はやてがえし/追い風

 

調整

ステラブレイブバード
H252振りカポエラーを威嚇込みで確定1発
H252振りゴリランダーを威嚇込みで確定1発
H4振りバシャーモを等倍テラスタルで確定1発

フレアドライブ
H252振りメタグロスを62.5%の乱数1発

S:最速ウネルミナモ抜き

 

追い風枠かつ先制アタッカー枠です。
同様の追い風枠であるエルフーンとの大きな違いは自分自身で高火力を出せるところです。テラパゴスを選出すると重くなりがちなバシャーモゴウカザルを上から倒せるのがとても偉いです。

構築内で唯一の地面無効枠でもあり、メタグロスの隣に並べて追い風+地震を通せると一気に試合が有利になります。

リキキリンを引っ込めたり倒されたりすると相手の先制技が自由に通ってしまいますが、その弱点をはやてがえしで対策できるのも優秀でした。

メタグロスと同様にテラスタルにステラを採用しています。ファイアローは反動技の影響で攻撃できても2回くらいが限度なことが多く、一致技の威力が同じのため、ブレイブバードフレアドライブと押すことでステラの火力補強を最大限活かすことができます。

飛行テラスとは異なりフレアドライブも強化できるので、確実にメタグロスを倒すことができるようになります。このルールのファイアローはフェイントを入れたサポート型が主流であり、フレアドライブはあまり考慮されず数多のメタグロスを焼却しました。

 

 

アシレーヌ@神秘の雫

控えめ うるおいボイス 草テラスタル

努力値:H188 B60 C188 D4 S68

実数値:179-84-102-187-137-89

ハイパーボイス/ムーンフォース/アクアジェット/守る

 

ウネルミナモに強そうな雰囲気を出してる枠です。
リキキリンのトリックルームを意識してほしいので低速のアタッカーが欲しい+ウネルミナモに極力出てきてもらいたくないという気持ちから採用されました。

選出は一度しかしていませんが、構築に入っているだけで役割は果たしていたと信じています。

 

 

選出

選出①

+

+

相手にブリジュラスがいたらこの並びで選出します。テラパゴスとブリジュラス以外のポケモンを倒して残数で有利を取り、最後にイサハの格闘技で〆ます。

 

選出②

+

+

相手にバシャーモゴウカザルがいたら裏にファイアローを置きたいです。ファイアロー+テラパゴスの並びで押し切ることもあります。

 

選出③

+

+

相手にブリジュラスとバシャーモが同居しているとテラパゴスを選出しにくいです。リキキリンがバシャーモを倒せるので地ならしをしないパターンもあります。

 

選出④

+

+

相手にフライゴンリザードンなどの浮いてる速いポケモンがいるとキリングロスを出せません。猫騙しを誘ってファイアローをリキキリンに引きながらステラで殴っていく展開が多いです。

 

 

感想

ギリギリではありますが、最終9位という1桁の順位を取ることができてとても嬉しいです。

エレブーやモルフォンなど、普段はあまり見ないポケモンが活躍していてとにかく楽しいルールでした。テラパゴスもなかなか面白い性能をしているので、いずれ使用可能になると思われる伝説ルールでどのように使われるのか興味深いです。

今週末には竜王戦、その2週間後にはPJCS予選が開催されます。インターネット大会が詰まっている期間ですが、全て参加する予定なのでそちらもブルベリープロローグのように結果を残せられるように頑張りたいです。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。次は週末の竜王戦でお会いしましょう。