畳日記

ポケモンの色々なルールをやってます

【PJCS2023予選6位】拘りパオコノヨ

 

こんにちは。四畳半です。

今回はPJCS2023予選と本戦で使用した構築を紹介します。

 

 

戦績

・第2回予選 23-4 レート1784 最終164位(繰り上げ抜け)
・第3回予選 30-8 レート1823 最終6位
・追加本戦   8-2   レート1580 最終71位
・S5ダブル     69-31  レート1958 最終48位

 

 

構築経緯

予選のルールがレギュレーションCということで4匹の災厄ポケモンが使用可能になりました。その中でも特に目を引いたのはパオジアンです。パオジアンの強い要素は主に以下の通りです。

・高速高火力のアタッカーになれる
・命中率100%の技のみで構成できる
・タイプ一致の先制技を使える
・災いの剣により隣のポケモンの物理火力を補強できる

熱風を採用すると命中率が不安定なイーユイ、受け気味なディンルー、チオンジェンと異なりシンプルに火力を押し付ける性能が高いと思いこのポケモンを軸に組むことにしました。

パオジアンの相棒と言えば当初から一般的にはカイリューと言われていました。災いの剣ノーマルテラス鉢巻神速の火力と、カイリューが精神力の場合は威嚇が効かないのが相性の良さに繋がっていると思います。しかし、自分はこの並びに懐疑的でした。

・パオジアンの技威力が低く火力が思ったより高くない
・精神力にしないと威嚇がきついがマルスケにしないと耐久が不安
・神速が通らない相手に対してカイリューのSが遅くて動きにくい

そこで、パオジアン自体の型と隣に並べるポケモンを考察した結果、パオジアンコノヨザルの並びが強力であると感じました。

 

パオジアンコノヨザルの並びパオジアンコノヨザル

まずはパオジアンについてです。一般的な陽気ASの襷パオジアンの火力には物足りなさを感じていました。色々とダメージ計算をしていると、拘り鉢巻を持たせた意地っ張り悪テラス不意打ちでテツノツツミレベルの物理耐久ポケモンをワンパンできることに気付きました。これを活かさない手はないと思い、意地っ張り拘り鉢巻悪テラスという火力に特化したパオジアンを採用することにしました。

次に横に並べるポケモンについてです。求める要素は災いの剣と相性の良い物理アタッカーであること、威嚇を起点にできること、初速が速いポケモンです。
鉢巻パオジアンの奇襲性能が高いこともあり、隣のポケモンにも相手に読まれにくそうな奇襲性能があるとより良いと思いました。そこで採用したのがスカーフコノヨザルです。
そこそこ高いAでタイプ一致のインファイトを使えること、負けん気で威嚇を受けるとAが上がること、スカーフを持つことでハバタクカミを抜けることが求める要素と噛み合っています。

後発ポケモンの並びミミッキュギャラドス

初手のパオジアンコノヨザルがどちらも拘りアイテムを持っている以上、引き先は必ず必要になります。単純に攻撃を受けるだけなら耐久力の高いポケモンで事足りますが、パオジアンコノヨザルの並びが攻撃的である以上、ある程度攻めのテンポを失わない物理ポケモンが好ましいです。

そこでまず採用されたのがミミッキュです。化けの皮によってどのような攻撃でも1度は無効化できるので雑に後投げしても生存できますし、少し足りない火力を災いの剣で補うことができます。先制技の影打ちを使えるのでパオジアンコノヨザルで削った相手を上から刈り取れる点も優秀です。ただ引っ込めるだけでは相手の負担が少ないと思い持ち物にゴツゴツメットを持たせました。

もう一匹はギャラドスを採用しました。威嚇で相手のAを下げれること、地面と炎に耐性があり地震や熱風に後投げしやすいことが引き先として噛み合っています。
ギャラドスは素早さが中途半端で先制攻撃技もなく、攻撃面での性能がいまいちといった欠点を抱えていましたが、今作から手助けを習得してこれらの欠点を埋めることが可能になったのも高評価です。

 

補完ポケモンの並びテツノツツミユキノオー

メインの4匹が全て物理ポケモンになっており、キラフロルヘイラッシャ+ハバタクカミイーユイのような毒寿司への勝率があまり高くないことが気になりました。さらに、まともな範囲技がないのでモロバレルやイッカネズミのような相手の攻撃を自身に吸い寄せるポケモンも苦手でした。

そこで最後に採用した並びがいわゆるツツミノオーです。範囲技の吹雪を重ねることでモロバレルやイッカネズミに強いこと、毒寿司に対しても立ち回りで有利に戦えることが決め手になりました。

採用理由が少々ピンポイントなため、テツノツツミのテラスタイプや耐久調整、ユキノオーの持ち物や技に少し工夫が施されています。

 

構築

 

コンセプト

・相手の想定外の火力や行動を通して常に数的有利を維持する

・守るを採用せずに交代だけで受けを残す

・使用率1位のハバタクカミを行動させない

・特定の並び(ハバカミイーユイ、パオジアンカイリュー、追い風展開、キラフロルヘイラッシャ)にイージーウィンを狙う

 

個体紹介

パオジアン@拘り鉢巻

意地っ張り 災いの剣 悪テラスタル

努力値:H12 A252 B4 D28 S212

実数値:157-189-101-×-89-182

地獄突き/アイススピナー/不意打ち/瓦割り


調整
悪テラス不意打ち
H140振りテツノツツミを確定1発
H84振り水テラスサーフゴーを確定1発
HB特化ハバタクカミを確定1発

悪テラス地獄突き
H252振りコノヨザルを確定1発
H252振り水テラスサーフゴーを確定1発
H252振りハッサムを確定1発
H108振りセグレイブを確定1発

手助け悪テラス不意打ち
H252振りコータスを確定1発
H252-B132振りフェアリーテラスハバタクカミを確定1発
H148振りイーユイを確定1発

手助け悪テラス地獄突き
H244振りヘイラッシャを93.7%の高乱数1発

アイススピナー
HB特化モロバレルを確定1発
H252振りディンルーを37.5%で1発

HB:A特化カイリューのノーマルテラス鉢巻神速を81.3%で耐え
HB:意地っ張りA36振りコノヨザルのドレインパンチを悪テラスで確定耐え
HD:C252振りハバタクカミのダブルダメージマジカルシャインを62.5%で耐え
HD:C特化イーユイのダブルダメージ熱風を悪テラスで確定耐え

S:Cブーストハバタクカミをほぼ抜いているライン

 

本構築の軸であり破壊神です。
特筆すべきはその火力です。性格、持ち物、テラスタルで火力を上げた結果、陽気ASパオジアンの約2.2倍の威力で悪技を打つことができます。等倍なら並大抵の耐久ポケモンを1発で、手助けを加えると半減でも低耐久なら1発、等倍ならヘイラッシャレベルのポケモンを葬ります。実際、不意打ちで数多のハバタクカミとテツノツツミを破壊しました。

守るを入れる必要がないため地獄突きを入れることができるのですが、この技がとても強力です。一般的なパオジアンの技構成はアイススピナー/不意打ち/聖なる剣/守るのようになりますが、これだと悪技が不意打ちしかありません。
悪技はタイプ上、通りのいい技ではありますが、不意打ちには以下の欠点があります。

・補助技を使われると不発になる
・交代先のポケモンに通らない
・怒りの粉やこの指止まれに防がれる

これらの欠点を解決してくれるのが地獄突きです。ビルドアップや悪巧みを積んでくるコノヨザルやサーフゴー氷技読みでモロバレルから引いてくるウインディやサーフゴーイッカネズミやモロバレルの横にいるコノヨザルやサーフゴーにぶっ刺さります。
他にもタイプ上は有利なのに不意打ちが通らないドータクン、イエッサン、ソウブレイズ、リキキリン、ヤレユータン、グレンアルマなどを1発で倒すことができるので相手の想定外の範囲から数的有利を取ることができます。

鉢巻のおかげでアイススピナーの火力も十分です。採用理由が命中安定なので氷柱落としは不採用です。

ツツミノオーミラーを考慮して瓦割りを採用しています。たまにいるオーロンゲディンルーやクレッフィ軸の構築に刺さると楽しいです。

悪テラスを切ることで炎、岩、鋼、格闘のダメージを軽減できて生存できる可能性が上がるので積極的にテラスタルを使っていました。

 

ちなみに全てが上手くいくと以下のようになります。

 

 

 

コノヨザル@拘りスカーフ

意地っ張り 負けん気 炎テラスタル

努力値:H100 A172 S236

実数値:198-172-100-×-110-140

インファイト/岩雪崩/シャドークロー/命がけ

 

調整
インファイト
H188振りテツノツツミを雪状態で災いの剣込みで確定1発
H204振り水テラスイーユイを災いの剣込みで確定1発
H252振りウインディを負けん気+災いの剣込みで確定1発

シャドークロー
H196-B36振りハバタクカミを確定1発
H252-B228振りハバタクカミを災いの剣込みで確定1発

岩雪崩
H252ファイアローをダブルダメージで災いの剣込みで確定

H:命がけでH252カイリューを確定
S:準速スカーフイダイナキバ抜き

 

パオジアンの相棒枠です。
負けん気による威嚇牽制力が高いだけでなく、それなりの耐久を持ちながら高火力で殴れる種族値が優秀です。

一般的なスカーフコノヨザルは命がけで持っていける範囲を広めるためにHを振り切るイメージがありますが、この構築ではHをカイリューが倒せる198までに抑えて残りを全てAに振っています。その理由として、命がけを押すより単純に殴った方が強いからです。命がけで相手を倒しても3vs3になるだけで数的有利は取れません。それなら普通に殴って4vs3にした方が有利ですし、災いの剣によるBダウンがそれを可能にしています。実際、シャドークローで数多のハバタクカミを破壊しました。

かといって命がけが不要というわけではなく、数的有利を取った終盤で役に立ちます。鉄壁を積んできたアーマーガアやキョジオーンなど、基本選出の物理4匹では処理が面倒なポケモンを隣と合わせて倒すことができるのはやはり優秀です。イエッサンやドータクンヤレユータンなどのトリックルーム役を倒せるのも高評価です。

岩雪崩は便利な範囲技で威嚇を入れに来たウインディギャラドスに通るだけでなく、ファイアローウルガモスなどの格闘打点が通らないポケモンを破壊することができます。パオジアンの悪テラス不意打ちと重ねることでフェアリーテラスハバタクカミを倒せるのも偉いです。

ゴーストタイプで格闘とノーマルを無効にできるので、パオジアンからの交代先としても相性が良いです。テラスタイプはハバタクカミイーユイの打点を抑えるために炎タイプにしています。

 

 

ミミッキュゴツゴツメット

意地っ張り 化けの皮 水テラスタル

努力値:H212 A156 B140

実数値:157-143-118-×-125-116

じゃれつく/ドレインパンチ/影打ち/鬼火

 

調整

じゃれつく
H4振りテツノカイナを確定2発

ドレインパンチ
H252振りイーユイを確定2発
H4振りテツノツツミを高乱数2発
H252振りバンギラスを確定2発
H252振りドドゲザンを確定2発

影打ち
手助け込みでH4振りハバタクカミを確定

HB:特化イダイナキバのぶちかまし+皮ダメージを確定耐え
HD:特化イーユイの火炎放射+皮ダメージを確定耐え
S:あんまり振ってないカイリューより大体速いくらいのライン

 

構築の痒い所に手が届く過労死枠です。
ゴツゴツメットを持たせながらAB寄りの振り分けをすることで物理相手に滅法強くなります。特にパオジアンカイリューに対しては無類の強さを誇ります。

ゴツゴツメットでパオジアンの襷を無効化してドレインパンチで倒して回復
ゴツゴツメットカイリューのマルチスケイルを剝がしてじゃれつくを打てる

全てのダメージを1度だけ防げる化けの皮の性質がゴツゴツメットと災いの剣に噛み合っており、接触技しかないポケモンは最低でもミミッキュに2回触れないと倒せないので2回以上ダメージを受けることになります。災いの剣の味方Bダウンも化けの皮で1度防げるので相性がとても良いです。

ドレインパンチも災いの剣や後述するオーロラベールシナジーがあり、格闘抜群のテツノツツミやイーユイ、ドドゲザンやバンギラスなどの殴り合いの中で回復できるので明確に強く出ることができます。じゃれつくと違って命中が安定しているため、不要な技外しを減らせるのも便利です。

コノヨザルと同様にゴーストタイプなので格闘とノーマルを無効にできます。パオジアンからの引き先にもなりますし、コノヨザルと並べることで鉢巻カイリューの神速を完封したり、ドレインパンチの回復を許さない等の立ち回りを取ることができます。影踏み滅びにも地味に強いです。

構築内で唯一テツノカイナと戦えるポケモンであり、鬼火や威嚇を入れることで機能停止にできます。

テラスタイプは鋼と炎を半減できる水タイプです。ディンルーからヘビーボンバーがよく飛んでくるので水テラス+鬼火で受けながらゴツゴツメットのダメージを与える動きが強力です。

 

 

ギャラドス@オボンの実

慎重 威嚇 地面テラス

努力値:H252 A44 B52 D156 S4

実数値:202-151-106-×-154-102

滝登り/アイアンヘッド/手助け/挑発

 

調整

滝登り
H4イーユイを確定1発
H252-B100イーユイを災いの剣込みで確定1発

HB:特化カイリューのノーマルテラス鉢巻神速を災いの剣込みで81.3%で耐え
HD:特化イーユイの悪の波動+眼鏡ハバタクカミのフェアリーテラスマジカルシャインをダブルダメージで災いの珠込みで確定耐え

 

構築の引き先かつ手助け枠です。
威嚇と数値の高さで生存能力がとても高く、オボンを持たせることで大体の攻撃を2耐えします。

ギャラドスの評価は使う前はそこまで高くなかったのですが、手助けを習得したことで掌を返すことになりました。パオジアンの攻撃と合わせることでありとあらゆるポケモンを倒せること、微妙な素早さから優先度の高い手助けが使えるので死に際でも仕事が果たせることが優秀です。

場に居座ることがあまり強くないポケモンだった記憶がありますが、手助けによって足りない火力と素早さを同時に補えているので、この技がないギャラドスを使う気になれないほどでした。

手助けがあるので守るの優先順位がそこまで高くなく、アイアンヘッドと挑発を採用しています。晴れ状態でハバタクカミやパオジアンに打てる点が便利です。

テラスタイプはバンギルガンとテツノカイナに強い地面を選択しました。使用率1位の鋼だと格闘が抜群になるので今回はNGです。

 

 

テツノツツミ@ブーストエナジー

臆病 クォークチャージ 毒テラス

努力値:H76 B4 C4 D172 S252

実数値:141-×-135-145-102-206

吹雪/ハイドロポンプ/フリーズドライ/オーロラベール

 

調整

ハイドロポンプ
H4振りイーユイを確定1発

フリーズドライ
HD特化ヘイラッシャをユキノオーの草結びと合わせて災いの器込みで確定

HD:オーロラベール状態で特化キラフロルのパワージェムを確定耐え
HD:オーロラベール状態でC252振り眼鏡ハバタクカミのマジカルシャインをダブルダメージでほぼ2耐え

S:最速

 

構築の補完枠その1。サポーターのテツノツツミです。
割と不自然な調整の意図ですが、まず毒寿司と戦う以上キラフロルからワンパンされてはいけないのでHDベースで、残りはSブーストハバタクカミを確実に抜くために最速にしています。

ブーストエナジーの性質上、一度引っ込めると効果が切れます。終盤で再び場に出した際にS135族のポケモンから抜かれたくないのでこのような数値になっています。

オーロラベールを貼ってもう一度行動出来たら大体の仕事は終わっています。Cに全く振っていないので火力は後述するユキノオーに任せました。

ツツミノオーの並びを見せることで、相手にオーロラベールをイメージさせてコノヨザルが壁+ビルドアップ型に思われたらといいなぁという気持ちもありました。

テラスタイプは草、格闘、フェアリー、毒を半減できる毒です。特にチオンジェンやハバタクカミ、キラフロルといった毒寿司に入っていることが多いポケモンに強くなります。

 

 

ユキノオー@拘り眼鏡

控えめ 雪降らし 水テラス

努力値:H252 B4 C252

実数値:197-×-96-158-105-80

吹雪/ギガドレイン/大地の力/草結び

 

調整

吹雪
H252-D4振りモロバレルをダブルダメージで87.5%で1発
H100振りハバタクカミをダブルダメージで確定2発

大地の力
H252振りコータスを確定1発
H252振りチョッキキラフロルを確定1発

草結び
HD特化ヘイラッシャを87.5%で1発

HB:オーロラベール状態で特化鉢巻カイリューの飛行テラバーストを87.5%で耐え
HD:オーロラベール状態でC252振り眼鏡ハバタクカミのフェアリーテラスマジカルシャインをダブルダメージで2耐え

 

構築の補完枠その2。アタッカーのユキノオーです。
アタッカーのユキノオーは命の珠を持つことが多いですが、今回は眼鏡で採用しました。モロバレルコータス、ヘイラッシャ等のポケモンを1発で倒すには眼鏡の火力が必須になります。雪のB上昇とオーロラベールを合わせることで見た目の数値以上に硬くなるので命の珠の自傷ダメージはそもそもユキノオーに合っているとは思えません。

オーロラベール状態で打つギガドレインが思っていたよりも強く、眼鏡の火力でダメージを与えながら回復できるのが今作のユキノオーの強さの一つだと感じさせるほどでした。

草タイプで胞子を無効化しながら高火力の範囲技を有しているので、モロバレルに滅法強いです。水テラスされても今度は草技が通るので隙がありません。

炎が4倍という弱点もありますが、水テラスタルによって半減にできるので炎タイプの前でも悠々と行動できます。半減吹雪を押していたらいつの間にかウインディが倒れていた……というケースも少なくありません。

ツツミノオーの天敵とされるコータスを大地の力でワンパンできるのも眼鏡の強さです。テラスタルが残っていたらトリル状態でもコータスを倒すことができます。

単体でもスペックが高いので、テツノツツミを出さずにユキノオーだけ選出することもちらほらありました。

 

 

選出

基本選出①

+

+

対応範囲が最も広い選出です。初手のパオコノヨで相手の残数を減らし、2ターン目以降は積極的に交代して数的有利を維持していきます。両引きするケースも多々ありました。初手で圧倒してそのまま勝ち切るか、終盤にパオコノヨを出し直して〆るプランの2つがメインです。
テツノカイナがいるときはパオジアンをミミッキュに下げて鬼火を入れながら、隙を見てギャラドスを投げて機能停止を目指します。

 

基本選出②

+

+

初手に手助けがほしいときはこの選出です。基本選出①とはコノヨザルとギャラドスの順番が異なるだけで同じ4匹になります。

手助け+パオジアンの悪テラスで全てを破壊します。自分より速い相手には不意打ち、遅い相手には地獄突きで相手の行動を許しません。

困ったら上記の2つの選出で大体戦えます。

 

vs毒寿司キラフロルヘイラッシャ

+

+

キラフロルヘイラッシャで来るのでオーロラベール+草結びでヘイラッシャのワンパンを狙います。その後はユキノオーミミッキュに下げてオーロラベールを盾に殴り合います。Sブーストハバタクカミの身代わりが少々面倒ですが順当に行けば有利に戦えます。

 

vsイッカネズミコノヨザルイッカネズミ

+

+

初手はイッカネズミが守るをしてくる場合が多いのでハイドロポンプ+悪テラス地獄突きをコノヨザルに集中します。フレンドガードがありますがパオジアンの火力が高すぎて大体吹き飛びます。
その後、ハバタクカミが来て盤面がやばそうなことになりますが、パオジアンをユキノオーに引きながらオーロラベールをすることでそのままハバタクカミに押し切られることなく試合が進みます。
パオジアンとカイリューミミッキュの役割対象なので来てくれると嬉しいです。

 

vsオーロンゲサーフゴーディンルーモロバレル

+

+

オーロンゲがリフレクターを貼ってくるのでパオジアンで瓦割り……ではなく隣のサーフゴーに手助け地獄突きを押して倒します。水テラスタルをしてこようが関係なく倒せるので問題ありません。サーフゴーさえ倒せばあとは何とでもなるのでモロバレルの胞子にだけ注意しながら挑発を入れます。

 

vsハバタクカミイーユイテツノツツミパオジアンカイリュー

+

+

大体テツノツツミorハバタクカミ+イーユイで来るので不意打ちとインファイトで残数を減らします。終盤のミミッキュが1vs2をひっくり返せるくらい強いので大事に扱います。

 

vsツツミノオーミラー

+

+

パオジアンの瓦割りが活きる対面です。オーロラベールを無効化しながらコノヨザルのインファイトが雪状態のツツミノオーをワンパンできるので有利に戦えます。

 

vs追い風

+

+

追い風役はヤミカラスファイアローなので隣に悪テラス手助け不意打ちを押して残数を減らします。ハバタクカミがフェアリーテラスをしようが、半減のイーユイだろうが不意打ちで吹き飛ぶので問題ありません。

 

vsトリル

+

+

全力でトリックルームを止めましょう。イエッサンに命がけ、グレンアルマに悪テラス地獄突きを打って盤面を消し去ります。どちらかが襷を持っていたら諦めます。

 

vs晴れワタッコ

+

+

初手にコータスが来たらパオジアンをユキノオーに下げてハイドロポンプコータスに打ちます。外れた瞬間負けなので祈りましょう。

ここまで並べた通り、パオジアンとミミッキュ、コノヨザルの選出率がとても高いです。出せば大体仕事をしてくれるので出さない理由がないなら大体出してました。ツツミノオーの並びですがツツミもノオーもほとんど出していません。追加本戦でもツツミノオーの選出を一度もしなかった気がします。

 

感想

パオジアンコノヨザルミミッキュの3匹がとにかく強力で、レギュレーションCの初めから今日までずっと使い続けていました。

予選やランクマッチでも高い勝率を維持でき、特に3回目予選では自身で初となるダブルバトル関係で1桁順位を取ることができてとても嬉しいです。

追加本戦は8-2と十分な勝率でしたが、最終更新のボーダーの波に吞まれて惜しくも幕張には行けませんでした。正直めちゃくちゃ悔しかったので来年こそはオフライン大会まで勝ち進めるように頑張りたいと思います。

レギュレーションCは今月で終わってしまいますが、レンタルチームIDも載せているのでよかったら使ってみてください。圧倒的火力とスムーズなテンポで試合時間がとても短いのも特徴です。最低限の汎用性を保ちながら初見殺し要素を詰め込んだ構築になっており、使っていて楽しかったです。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。次はレギュレーションDでお会いしましょう。

 

【SVダブル】 パラドックスキラームウマ

ムウマ@進化の輝石

性格:控えめ 

特性:浮遊 

ラスタル:ノーマル

努力値:H252 C252 D4

実数値:167-72-80-150-106-105

シャドーボール/エナジーボール/影打ち/鬼火

 

調整

エナジーボール+影打ちでテツノツツミとD-1イダイナキバを確定
シャドーボール+影打ちでハバタクカミを確定
臆病テツノツツミのハイドロポンプを2耐え
臆病ハバタクカミの珠シャドーボールを確定耐え
陽気トドロクツキの地獄突きを75%で耐え

 

パラドックス環境でムウマを使う理由

 

①ハバタクカミとの相違点

ムウマ 60-60-60-85-85-85  ゴースト 浮遊
ムウマージ 60-60-60-105-105-105 ゴースト 浮遊
ハバタクカミ 55-55-55-135-135-135 ゴースト/フェアリー 古代活性

進化後のムウマージとは輝石の補正で差別化できますが、さすがに数値だけだとハバタクカミには勝てません。ですが、ムウマにはハバタクカミとは異なる点がいくつかあります。
ムウマは特性が浮遊のため地面技が効きません。さらに、ハバタクカミが覚えない影打ちと鬼火が使えます。タイプにフェアリーがないので鋼が等倍なのも注目ポイントです。これらの要素がパラドックス環境で戦える性質に繋がっています。具体的には以下の通りです。

 

パラドックスポケモンに強い

vsイダイナキバイダイナキバ
特性の浮遊により一致技である地面と格闘を両方無効にできるため、ぶちかまし/地震/インファイト/守るのような型を完封できます。これは特性が古代活性であるハバタクカミにはできない芸当です。Dが下がっているとエナジーボール+影打ちで倒せるので襷持ちにも強めです。

vsテツノツツミテツノツツミ
ムウマはDが高くテツノツツミから弱点を突かれません。ハイドロポンプを2耐えする耐久を持ちながらエナジーボール+影打ちで襷持ちや耐久に振られていても倒せます。
ファイアロー+イダイナキバ+テツノツツミのような構築は環境でもよく見かけますが、ムウマはこの並びに非常に強いのが優秀です。(というかこの並びを倒すために採用しました)
ちなみに、地面+格闘を無効にしながら水+氷(フリーズドライ)を等倍以下に抑えられるポケモン通常ロトムロトムゴーストゴーストムウマ系統しかいません。

 

vsハバタクカミ
一見不利ですが、H振りだけで臆病珠シャドーボールを耐えます。シャドーボール+影打ちで無振りの襷ハバタクカミをちょうど倒せます。ハバタクカミミラーは先に動いた方の勝ちですが、ムウマは影打ちで先制できます。テラスタルをノーマルにしているのはハバタクカミ意識です。

 

vsテツノカイナテツノカイナ
鬼火で火力を半減にできます。火傷状態だと特化ワイルドボルトが確定4発なので置物にすることも可能です。ハバタクカミとは異なり鋼が抜群ではないのでヘビーボンバーでやられる心配もありません。

 

vsアラブルタケ&トドロクツキアラブルタケトドロクツキ
ムウマからの明確な有効打はありませんが、鬼火で火力を削げます。Sブーストトドロクツキの地獄突きくらいなら大体耐えます。

 

③鬼火が使えて物理耐久が高い

バンギラスやドドゲザン、カイリューやヘイラッシャなどの物理アタッカーに鬼火を入れることができるので汎用性も高く腐りにくいです。ノーマル格闘地面が無効なので裏から投げやすいのも特長です。

 

④持ち物枠を奪い合わない

持ち物が進化の輝石なので構築での奪い合いがまず発生しません。パラドックスポケモンを複数体採用するとブーストエナジーを誰に渡すか考えたり、襷やチョッキが被ったりしますが、ムウマは採用率の高いそれらの持ち物を譲ることができます。

 

トリックルームを強く警戒させる

ムウマトリックルームサポートのイメージが強いため、挑発が飛んできやすいです。その隙に殴ることでダメージレースを有利に進めていけるかもしれません。

 

実際の使用感とまとめ

パラドックス環境では貴重な地面無効によるタイプ受け、鬼火と影打ちで小回りが利く、物理耐久がハバタクカミより高い点が優秀で、特にイダイナキバツツミファイアロー系統の構築に強かったです。

輝石ムウマの使用感はHBハバタクカミを想定してもらえると想像しやすいかもしれません。

HC輝石ムウマ  167-72-120-150-159-105
HBハバタクカミ 162-68-117-155-156-155

ハバタクカミが高速高火力低耐久なポケモンに対し、ムウマは中速中火力中耐久といったところでしょうか。HBハバタクカミが地面無効で鬼火と影打ちを使えるようになったと思うとなかなか悪くないポケモンだと感じます。

今回はHCベースのシャドボエナボ影打ち鬼火で採用しましたが、少しBDに振り分けるとトドロクツキの地獄突きや眼鏡ハバタクカミのシャドーボールを確定で耐えることもできるのでカスタマイズ性能も高めです。トリックルームを採用して味方の低速ポケモンの弱点保険を影打ちで発動するミミッキュサマヨールのような運用も可能です。

 

前期で最終1位を獲得し、今もなお環境で猛威を振るっているイダイナキバ+テツノツツミに困っている方がいましたら、一瞬だけでも採用を検討してもらえると嬉しいです。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

【SVダブル】雨エアカッタードンカラス

 

 

はじめに

ポケモンSVでは171種類の技マシンが登場します。

10万ボルトや火炎放射のような歴代シリーズで活躍しているお馴染みの技もあれば、今回初めて技マシンに登録された技もあります。

その中で一際目を引く技がありました。

 

 

 

それがエアカッターです。

 

 

エアカッターとは

威力60、命中95の特殊飛行技です。自力習得できるポケモンは意外と少なく、いずれも物理寄りで使いこなせるポケモンはあまりいませんでした。過去作では4世代の教え技として登場しており、暴風のない時代のサンダーが使っていました。

この技の最大の特徴は飛行技で唯一相手2匹に当たるという点です。

現状のルールでは飛行技の一貫性が非常にいいです。飛行技を半減できるのは電気、岩、鋼タイプの3つですが、電気と岩に強いポケモンが少なく実質鋼タイプくらいになっています。なんなら鋼タイプもサーフゴーとドドゲザン辺りしかいません。

加えて使用率上位に存在するマスカーニャモロバレル等の草タイプ、ケンタロスやコノヨザル等の格闘タイプ、ウルガモスの虫タイプに効果抜群を突くことができます。

上記の理由により飛行打点は優秀であると言えます。環境に存在するカイリューがノーマルテラスタル神速から飛行テラスタルテラバーストに移行しているのも納得です。

そんな飛行技が相手2匹に当たるという破格の性能……と言いたいところですが、この技の使用率は著しく低いです。それは一体なぜか……理由は威力60という低さにあります。全体技なのでさらに0.75倍になり実質威力は45です。

逆に言えば威力さえ何とかすれば使いこなせるはずです。というわけでエアカッターを一番強く使えるポケモンを探したところ、ドンカラスに白羽の矢が立ちました。

ドンカラス

 

 

ドンカラスとエアカッターのシナジー

ドンカラスが選ばれた理由はいくつかあります。

まず第一にエアカッターを覚える飛行タイプで一番特攻が高いことです。まあ高いとは言えC種族値105なのでこれだけだとお世辞にも強いとは言えません。

そしてもう一つ、特性が強運ということです。強運は急所に当たりやすくなる特性ですが、エアカッター自身にも急所に当たりやすい効果があります。これに持ち物のピントレンズを加えることで、エアカッターが確定急所の全体技に化けます

エアカッター以外の技も急所率50%になるので単純にドンカラスの火力補強に成り得ます。剣盾の強運ピントレンズトゲキッスに苦しめられた人ならその強さは分かるはずです。

今作ではトゲキッス、アブソル、ケンホロウが登場しないので、ドンカラス系統が唯一の強運になります。ここも差別化ポイントですね。

しかしながら、確定急所で火力は上がってもそれでも足りません。そもそもドンカラスが技火力、素早さ共に十分な数値とは言いにくいので周りでサポートする必要があります。

火力のサポートは手助け、素早さ操作は追い風やトリックルームが主流ですが、どちらもやろうとすると最低でも2ターンを必要とします。

エアカッターの確定急所の強みはその即時性にあります。最近では気合溜めピントレンズの確定急所サザンドラが増えていますが、これは気合溜めを使う1ターンが必要となるためリスクを伴います。せっかくエアカッターが即座に打てるのですから、火力と素早さのサポートも同時に1ターンでやってほしいところです。

そんなポケモンがいるわけ……

 

 

 

イシヘンジン 

いました。

 

 

イシヘンジンとは

ガラル地方より登場した岩単タイプのポケモンです。種族値が100-125-135-20-20-70という極度な偏りをしていますが、最大の特徴は特性のパワースポットです。

これは場にいるだけで隣のポケモンの火力が常に1.3倍になるという特性です。手助けの1.5倍と比べると少し控えめですが、手助けと違って場にいるだけでいいのでイシヘンジン自身も行動することができます

イシヘンジンは地ならし、岩石封じ、ローキックといった攻撃しながら相手の素早さを下げる技を豊富に覚えます。素早さ種族値も70と低くないため、拘りスカーフを持たせることで最速130族まで抜くことができます。

これにより、イシヘンジンで攻撃しながら相手にダメージを与えつつ素早さを下げ、隣のドンカラスの火力1.3倍にする……といった行動を1ターンで行うことができます。

 

 

ドンカラスイシヘンジンの並びドンカラスイシヘンジン

この2匹を並べた際の有効な盤面を列挙していきます。

①イエッサングレンアルマイエッサン♀グレンアルマ

相手はこの指止まれ+トリックルームを使ってくることが多いので飛行テラスタルエアカッター+岩雪崩を押します。グレンアルマがテラスタルを使ってこなかった場合はそのまま倒せますし、岩雪崩警戒で草テラスタルを使ってきてもエアカッターが抜群になるので同様に倒せます。

 

②イッカネズミコノヨザルイッカネズミコノヨザル

袋叩き+憤怒の拳、もしくはこの指止まれやネズミ斬を絡めてくる場合もあります。ローキック+飛行テラスタルエアカッターでイッカネズミを倒しながらコノヨザルを巻き込みます。イッカネズミがテクニシャンならコノヨザルが倒せますし、フレンドガードでも致命傷を与えることができます。全体技なのでこの指止まれを無視できます。

 

③寿司+スタンダードヘイラッシャシャリタツ
シーズン1のレート上位でもよく見られたような並びです。地ならし+飛行テラスタルエアカッターで取り巻きのマスカーニャウルガモス、キラフロルを倒せます。ドドゲザンにはローキックが4倍で刺さります。ヘイラッシャはシャリタツと合体すると全能力ランクが+2になりますが、急所は相手のランク上昇を無視するのでエアカッターがとても有効に働きます。

 

モロバレルモロバレル

モロバレルはキノコの胞子による圧力を押し付けながら怒りの粉や守るを選択できる厄介なポケモンです。攻撃しないと眠らされますし、かといって集中を守られると不利になってしまいます。エアカッターは怒りの粉の効果を受けないのでイシヘンジンの攻撃と合わせて倒すことができます。

 

エアカッターは威力60ですが、これに飛行テラスタルの一致補正+急所+パワースポットを加えることで威力234になります

ドンカラスの飛行+悪技、イシヘンジンの岩+地面+格闘の範囲で弱点を付けるポケモンも多いので、意外と対応できる並びはこれ以外にもあります。

とは言え、この2匹だけで勝てるほど甘くはないので次に残りの4匹を考えていきます。

 

 

構築経緯

というわけでドンカラスイシヘンジンの2匹から構築がスタート。

このままだと天地がひっくり返っても追い風構築に勝てません。ドンカラスを使って進化前の追い風ヤミカラスに負けるのは屈辱なので、さすがに対策したいところです。

ドンカラスの飛行技がエアカッターだけ……というのも心もとないにもほどがあります。幸いにもドンカラスは今作から暴風を習得したので是非とも採用したいです。

以上の理由により、まずペリッパーペリッパーを内定させました。雨を降らせることで暴風を必中にできるだけでなく、追い風や手助けも覚えるのでドンカラスのサポートもできます。

ペリッパーが加入されたので、残りは雨構築で組むのが好ましいと考えました。ランクバトルで雨パを使っていたフォロワーが『手助け雨鉢巻フローゼルのウェーブタックルでサザンドラが飛ぶ』ということを呟いていたのを思い出し、対追い風にも強そうだったのでフローゼルフローゼルを採用しました。

フローゼルは耐久が低いため、何ターンも場に居座れるタイプではありません。フローゼルが倒された後もテンポを損なわずに戦えるポケモンとして同じくすいすいのゴルダックゴルダックを採用しました。上から凍える風を入れることで後続のドンカラスのサポートができますし、クリアスモッグでヘイラッシャ+シャリタツに強いのも高評価です。雨パは相手の水ロトムマリルリなど、水タイプの処理が遅くなりそうなのでゴルダック草テラスタル+テラバーストを入れることにしました。

最後の枠にはニンフィアニンフィアを採用しました。全体技のエアカッターと相性の良い全体技のハイパーボイスを使えるだけでなく、火力補強の手助けと削り残しを処理できる先制技の電光石火を無理なく入れることができます。構築の潤滑油として頑張ってもらいます。

 

 

構築



 

 

個体解説

ドンカラス@ピントレンズ 

臆病 強運 飛行テラスタル

努力値:B4 C252 S252

実数値:175-×-73-157-72-135

暴風/エアカッター/悪の波動/守る

 

今回の主役ポケモンです。パルデア地方の強運ピントレンズトゲキッス枠になります。

強運ピントレンズエアカッターは通りのいい飛行技として使えるだけでなく、それが即座に打てる全体確定急所技という唯一無二の性能です。急所に当たるというのは単に威力が1.5倍になるだけでありません。

①相手の能力ランク上昇を受けない(ヘイラッシャ、サイコシード、蝶の舞)

②自分の能力ランク下降を受けない(バークアウト、ソウルクラッシュ)

③光の壁を無視できる(オーロンゲ、ヤミラミ)

上記のような効果もあるため、威力以上の恩恵があります。

マスカーニャのトリックフラワーと異なり、草テラスタルや飛行テラスタルのヘイラッシャにも等倍以上で入るのがポイントです。

エアカッター以外の技も急所率50%で打てるので、暴風が混乱30%、急所50%とさらに優秀な効果になります。飛行テラスタル暴風が急所に当たると合体したヘイラッシャを一撃で倒せたりするので火力としては充分にあります。

エアカッターの威力は飛行テラスタル+急所で180、パワースポットで234、手助けで270になります。威力以上に通りがいいのでこれだけで相手の2匹を倒せることもあります。

 

 

イシヘンジン@拘りスカーフ

陽気 パワースポット 格闘テラスタル

努力値:A252 D4 S252

実数値:175-177-155-×-41-134

岩雪崩/岩石封じ/地ならし/ローキック

 

場にいるだけで隣にジェネリック手助けを使えるポケモンです。

拘りスカーフを持つことで相手の上から攻撃しつつ素早さ操作ができます。地ならしは全体技かつドンカラスに無効なので相性がいいです。

岩+地面+格闘の技範囲が結構広く、大体のポケモンに弱点を突くことができます。

特防は壊滅的ですが、物理防御面はかなり優秀で、マスカーニャのトリックフラワー程度の火力なら耐えることができます。環境が割と物理寄りなのも救いで、カイリューの神速が半減なのも偉いです。

ラスタルを格闘タイプにしているのは主にドドゲザン意識です。ローキックで倒せるようになりますし、悪技が半減になるのも便利です。

フローゼルゴルダックの火力を上げることもできるので、構築全体の火力補強として役立ちます。

 

 

ペリッパー@湿った岩

控えめ 雨降らし 悪テラスタル

努力値:H252 B4 C36 D68 S148

実数値:167-×-121-132-99-104

ハイドロポンプ/暴風/追い風/手助け

 

今作唯一の雨降らし要因です。

耐久力も高く、追い風と手助けのサポートもできるので天候要因以上の活躍が期待できます。

悪テラスタルはイエッサングレンアルマ対策です。悪戯心の挑発を防げるようになるのも地味に便利です。

 

 

フローゼル@拘り鉢巻

意地っ張り すいすい ゴーストテラスタル

努力値:H4 A252 S252

実数値:161-172-75-×-71-167

ウェーブタックル/アイススピナー/けたぐり/アクアジェット

 

雨パの破壊兵器です。

雨鉢巻ウェーブタックルが強力で、等倍ポケモンなら大体一撃で倒せます。手助けを含めると半減でも倒せたりします。

けたぐりは手助けなしでサザンドラを倒せるので、その隙に隣のペリッパーで追い風を使うことで有利に展開していけます。

ゴーストテラスタル猫騙しや神速対策です。

このポケモンで1匹倒しながら隣のペリッパーが追い風を押せるのが理想の盤面になります。

 

 

ゴルダック@命の珠

控えめ すいすい 草テラスタル

努力値:H108 B68 C252 D4 S76

実数値:169-×-107-161-101-115

ハイドロポンプ/凍える風/テラバースト/クリアスモッグ

 

雨パの破壊兵器その2です。

火力が高いだけでなく、雨状態の高い素早さから凍える風を打てるので後続の展開にも繋げられます。

構築全体が水ロトムトリトドンに弱いので草テラスタルのテラバーストを採用しています。

クリアスモッグはヘイラッシャ+シャリタツに対して強く出れる技です。

 

 

ニンフィア@オボンの実

控えめ フェアリースキン 炎テラスタル

努力値:H244 B124 C76 D4 S60

実数値:201-76-101-154-151-88

 

構築の補完枠です。

ハイパーボイスによる全体の雑な削り、手助けによる火力サポート、電光石火による削り残しの刈り取りと痒いところに手が届く柔軟なポケモンです。

ヤミカラスの追い風展開に対しても高い耐久力とハイパーボイスで弱点を突けるのが偉いです。

 

 

選出

選出①

or

相手に追い風がなく、イシヘンジンが上から素早さ操作出来そうなときにはこの選出になります。イシヘンジン+ドンカラスのエアカッターで相手を削りながら、残りを裏の雨で倒します。

(例)
イエッサングレンアルマイエッサン♀グレンアルマ
イッカネズミコノヨザルイッカネズミコノヨザル
寿司ヘイラッシャシャリタツ
モロバレルモロバレル
非追い風スタンダードサーフゴー

 

 

選出②

oror

相手が追い風軸、もしくはドンカラスでは厳しそうな並びに対しては雨展開からスタートします。ペリッパーの追い風やゴルダックの凍える風が使えると裏のポケモンが動きやすくなります。猫騙し+トリックルームのような相手にはフローゼルのゴーストテラスタルで対応します。

(例)
追い風スタンダードヤミカラスサザンドラガブリアス
猫騙し+トリックルームデカヌチャンハリテヤマゴチルゼルリキキリン

 

 

選出③

or

追い風+マスカーニャのようなフローゼルが抜かれてしまう場合。追い風+ハイパーボイスで切り返しを狙います。

(例)
追い風マスカーニャ

 

 

動画

この構築の実際の動かし方や、簡単な解説を手短にまとめたボイスロイド実況動画を投稿しました。エアカッターが活躍している場面は想像しにくいかもしれないので、よかったら見てもらえたりチャンネル登録してくれると嬉しいです。

 

感想

エアカッターを打つと『急所に当たった!』の表記がたくさん見れるので楽しかったです。

雨で場を荒らしてからドンカラスで必中の暴風を打つ……という流れも強力で、今作の飛行タイプの強さを改めて理解することができたと思います。

チームIDもあるのでよかったら使ってみてください。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

 






【SVダブル】共生放電ハラバリー

 

はじめに

こんにちは。四畳半です。

今回はハラバリーが全体技で全てを破壊する構築を紹介します。スカーレット・バイオレットでは初めての記事になりますね。

 

 

ハラバリーとは

今作からの新ポケモンです。ジムリーダーのナンジャモの相棒ですね。

タイプは電気タイプのみ。火力と耐久力が高めで素早さはかなり遅いです。

専用特性の『でんきにかえる』は攻撃を受けると充電状態になります。充電状態は次に使う電気技の威力が2倍になり、非常に強力です。

今回はこの特性を使ってハラバリーの火力を盛っていきます。

 

 

やりたいこと

イエッサンヤレユータン

まずはイエッサン♀のこの指止まれ+ヤレユータントリックルームからスタート。イエッサン♀が脱出ボタンを持っているのでイエッサン♀をハラバリーに交代します。

 

 

弱点保険ハラバリー+命の珠ヤレユータンの並びを作ります。

ハラバリーは電気テラスタルしてから放電、ヤレユータン地震を打ちます。これにより以下のことが同時に起きます。

地震を受けてでんきにかえるが発動。充電状態になり次の電気技の威力が2倍になります。

②弱点技を受けたので弱点保険が発動。特攻が2倍になります。

③道具を消費したのでヤレユータンのきょうせいが発動。命の珠がハラバリーに渡って技の威力が1.3倍になります。

④電気テラスタルにより電気技のタイプ一致補正が1.5倍から2倍になります。

 

この結果、ハラバリーの電気技の威力が通常の約7倍になります。

放電の威力も832になり、ヤレユータンを巻き込みながら全てを破壊します。

 

 

ドオー

その後、倒したヤレユータンの位置にドオーを出します。

電気技無効のドオーの波乗りでハラバリーの特性を常に発動した状態にしながら放電で残りを倒します。

ハラバリーより遅いポケモンに対してはドオーのお先にどうぞで行動順を変更します。

 

 

イッカネズミ(4ひきかぞく)コノヨザル

モロバレルは防塵ゴーグルイッカネズミとやる気コノヨザルでなんとかしましょう

 

 

構築

 

 

個体解説

 

ハラバリー@弱点保険

控え目 電気テラスタル

努力値:H116 B140 C252

実数値:199-×-129-170-103-59(S個体値19)

放電/パラボラチャージ/ウェザーボール/10万ボルト

 

H:珠ダメ意識の10n-1

S:ヤレユータンより1速い

 

構築の軸となった新ポケモンです。

ラスタル、充電、弱点保険、きょうせいによる命の珠の全てを合わせることで電気技の威力が7倍になり、全体技で味方諸共吹き飛ばします。このときの放電の威力は832、火力指数は14万を超えます。

これは臆病カイオーガの雨潮吹きの倍以上の火力であり、等倍だと砂嵐状態のバンギラスを、半減だとサザンドラや草テラスタルグレンアルマを一撃で倒せます。電気を無効にできるポケモンがそこまで多くないので半減くらいなら気にせずごり押せます。

パラボラチャージは威力65で全体を攻撃しながら与えたダメージの半分を回復する技ですが、7倍ともなると火力が高すぎて全員倒しながらHPを赤ゲージから全回復させる……といった芸当が割と容易に起こります。レイドバトルか?

電気技は地面タイプに無効化されるため、対策としてウェザーボールを入れています。弱点保険と命の珠があれば雨ウェザーボールでガブリアスくらいなら倒せます。

パラボラチャージのおかげでHPを雑に扱ってもいいので、一般的なトリックルームエースであるコータスの噴火とはまた違った運用が可能です。トリックルームが切れた後も特性による充電とパラボラチャージで打ち合いにも強いです。

攻撃しないとハラバリーを倒せないけど、攻撃すると充電されるという苦渋の選択を与えることができるのが強力です。

 

 

ヤレユータン@命の珠

生意気 氷テラスタル

努力値:H252 B180 D76

実数値:197-65-123-110-154-58(AS個体値0)

地震/テラバースト/あまごい/トリックルーム

 

HD:眼鏡サザンドラの悪の波動耐え

S:ハラバリーより1遅い

 

トリックルームときょうせいを両立できる唯一のポケモンです。

主な役割はトリックルームを使ってハラバリーに地震を打つことです。この際にきょうせいが発動して命の珠がハラバリーに渡ります。

ヤレユータンにはテレパシーという味方の攻撃を受けなくなる特性があります。こちらを採用すればハラバリーに巻き込まれずに生存することが可能ですが、ヤレユータンが居座っていると相手のコータスモロバレルが面倒になるだけなので早めに退場してもらった方がいいです。

地均しではなく地震を採用しているのはハラバリーとの素早さ関係を変えないためです。

ハラバリーがガブリアスに弱いので氷テラスタルとテラバーストを採用しています。なぜか命の珠を持っているので一撃で倒せます。あまごいはハラバリーのウェザーボール用です。

 

 

ドオー@パワーリスト

呑気 飛行テラスタル

努力値:H156 B252 D100

実数値:225-80-123-50-133-22(ACS個体値0)

地均し/波乗り/黒い霧/お先にどうぞ

 

ハラバリーがヤレユータンを倒した後、横に並んで波乗りをするポケモンです。

放電を無効にしながらハラバリーより遅く、威力の低い全体技を打てるポケモンを検索したらドオーが一番適していました。

パワーリストは素早さが半分になる道具です。ハラバリーの素早さがそこまで遅くないため、コータス等の低速ポケモンに対してはお先にどうぞをハラバリーに使って対応します。

黒い霧は弱点保険との相性はよくないですが、相手のヘイラッシャが草テラスタルだったときに勝てないので無理やり採用しています。

あまごいを入れるとハラバリーのウェザーボールがさらに使いやすくなります。その際は地均しが抜かれると思います。

 

 

イエッサン♀@脱出ボタン

呑気@フェアリーテラスタル

努力値:H252 B252 D4

実数値:177-×-128-115-126-81(S個体値0)

サイコキネシス/この指止まれ/手助け/守る

 

この指止まれとサイコメイカーでトリックルームの発動をサポートするポケモンです。

脱出ボタンを持つことで、イエッサンを倒さずにダメージを与えてトリックルームのターンを稼ごうとしてくる相手にとても嫌な顔をさせることができます。

脱出ボタンは瞬時に発動するため、裏から出したハラバリーに攻撃が当たる可能性もありますが、パラボラチャージで回復できるのであんまり気になりませんでした。

倒されずに裏に引っ込むことができると、ゲーム終盤にこの指止まれを再度使えるようになるのが偉いです。

脱出ボタンにはとんぼ返りやボルトチェンジを受けると相手は交代できずにこちらだけ交代できるという謎の仕様があります。何度かマスカーニャが裏に帰れずに困った顔をしていました。

 

 

イッカネズミ@防塵ゴーグル

臆病 ゴーストテラスタル

努力値:H252 B4 S252

実数値:181-85-91-×-95-179

袋叩き/この指止まれ/挑発/守る

 

モロバレルをなんとかしてくれポケモンその1です。

防塵ゴーグルで怒りの粉やキノコの胞子を無視して袋叩きをコノヨザルに打ちます。

この指止まれを使えるのでイッカネズミ+ヤレユータンという投げ方でモロバレルがなんとかなったりならなかったりします。

 

 

コノヨザル@オボンの実

意地っ張り 飛行テラスタル

努力値:H140 A116 S252

実数値:203-165-100-×-110-142

憤怒のこぶし/ドレインパンチ/ビルドアップ/守る

 

モロバレルをなんとかしてくれポケモンその2です。

イッカネズミの袋叩きを受けて憤怒のこぶしを最大火力で打ちます。

やる気によって眠り状態にならないのでイッカネズミと並べるとモロバレルがなんとかなったりならなかったりします。

ハラバリーがトリトドンに無力なのでその辺の処理もこいつに全てがかかっています。イエッサン♀がこの指止まれを使えるので全力で介護します。

 

 

選出

①イエッサン♀ヤレユータン+ハラバリードオー


基本選出です。脱出ボタンこの指止まれ+トリックルームからハラバリーを着地させて地震放電で盤面を掃除、その後ドオーを出して波乗り放電が基本ムーブです。

 

 

②イッカネズミコノヨザル+イエッサン♀ハラバリー


モロバレルトリトドンがいるときなど。袋叩きからの憤怒のこぶしでハラバリーの天敵を処理します。2匹のこの指止まれでコノヨザルを全力で介護して行動回数を稼ぎます。



③イッカネズミヤレユータン+ハラバリードオー


モロバレルがいるけどトリックルームを通したいときに。初手にモロバレルが来たら挑発、来なければイッカネズミをハラバリーに交代。防塵ゴーグルこの指止まれとドオーのお先にどうぞがあるのでモロバレルの前でハラバリーが2ターンは動けます。

 

レンタルチームID

 

テンポが非常に良く、動きも単純で使いやすいと思うのでよかったらお試しください。ダブルバトルをまだマスターボール級に上げてないよ~という人にもおすすめです。

 

 

動画

この構築の実際の動かし方や、簡単な解説を手短にまとめた動画を投稿しました。よかったら見てくれたりチャンネル登録してくれると嬉しいです。

 

 

感想

環境的に電気技の通りがかなり良く、半減でも関係なく一撃で倒せるので使っていてとても爽快で楽しいポケモンでした。

ハラバリーとのコンボを重視した構築ですが、複雑な手順も少なく再現性の高い動きができたので構築の組み方としては割とよかったと思います。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

【剣盾GSダブル】可能性だけ感じた一般枠まとめ ~その3~

こんにちは。四畳半です。

WCSも終わったということで、GSダブルでやれそうな雰囲気だけはあったポケモンをメモがてらにまとめていこうと思います。

(前回までのはこちら)

 

 

クレッフィ

クレッフィ@光の粘土

 

オーロンゲザシアンに対する完全回答として採用。

悪戯心でじゃれつく、両壁、封印を覚えるので、オーロンゲの両壁とザシアンのじゃれつくを同時に封印できる。

きょじゅうざんが半減でじゃれつくが抜群のゼクロムとの相性がよく、初手クレッフィゼクロムの並びで相手のオーロンゲザシアンのリフレクター+じゃれつくを完封できる。

相手のオーロンゲに壁を貼らせずにこちらだけ一方的に壁を貼ることができるのでダメージレースで優位に立てる。

ニャオニクスでも同様のことが可能だが、クレッフィはじゃれつくがタイプ一致でオーロンゲにそこそこのダメージを与えることができるのでこちらが採用された。

 

没になった理由

S操作技を入れるスペースがない

 

 

バタフリー

バタフリー@襷

 

ディアルガの相棒を探していたら急に白羽の矢が立った。

飛行タイプで怒りの粉を覚えるのでディアルガの横に置くだけで相手がダイアースを打てなくなる。

S実数値134という素早さから複眼眠り粉を打てるのがとても強力で、カイオーガグラードンディアルガパルキアなどのSに甘えた中速ポケモンを上から眠らせることができる。

実は追い風を使えるので、ディアルガのトリルと合わせて柔軟なS操作ができるのも偉い。自分より速い相手にはディアルガのトリル、自分より遅い相手には眠り粉で盤面を整えられるといい感じ。

眠り粉が効かない草タイプにも暴風で打点が持てるので、モロバレルとは違った運用ができる。

 

没になった理由

ちょいちょいカイオーガに抜かれがち

 

 

デンジュモク

デンジュモク@珠

 

対オーガザシアンへの最終兵器として採用。

電気技の火力はレジエレキとほぼ同じだが、馬鹿みたいにCが高いのでサブウェポンがとても強力。ダイアタックでH振りゴリランダーが吹き飛ぶレベル。

ダイサンダーで1匹倒すとビーストブーストによるCアップとエレキフィールドが合わさってとんでもない火力になる。具体的にはH振りチョッキダイマックスカイオーガを一撃で倒せる。

エナジーボールがあるのでトリトドングラードンに打点があるのも優秀。レジエレキに替わる電気枠として一考の余地があった。

 

没になった理由

レジエレキではなかった

 

 

ムーランド

ムーランド@ヨプ

 

威嚇で手助けと欠伸を覚えるポケモンを検索したらハーデリアムーランドしかいなかった。

威嚇+バークアウトで物理、特殊共に火力を削ぐことができる。

他にも電磁波や岩石封じ、甘えるやつぶらな瞳など、相手の動きを止める技を色々覚えるのでパーティの潤滑油としての活躍が期待された。

 

没になった理由

こいつが入る構築がない

 

 

次は来年のWCSでお会いしましょう。

サムネ用画像

 

【剣盾GSダブル】可能性だけ感じた一般枠まとめ ~その2~

こんにちは。四畳半です。

PJCSも終わったということで、GSダブルでやれそうな雰囲気だけはあったポケモンをメモがてらにまとめていこうと思います。

(その1はこれ)

 

 

ヒンバス@襷

 

オーガザシアンのお供として採用。

オーガザシアンは初手壁貼りロンゲ+カイオーガといった動きをすることが多いが、どうせカイオーガの横に置くなら悪戯心でなくすいすいでも同様のことができるのではと考えた。

ここで問題が発生。すいすいでリフレクターを覚えるポケモンが存在しない。なんなら光の壁を覚えるのもゴルダック系統とヒンバスしかいない。

幸いなことにこの2匹は相手の物理火力に干渉できるので、どちらを使うべきか比較してみた。

ゴルダックは火炎玉を投げつけることによって相手を火傷にできる。

ヒンバスはくすぐるにより相手のAとBを同時に下げることができる。

投げつけるは一度しか使えないうえに、守られると火炎玉がなくなってしまう。加えて初手に投げつける以外の技を押すとゴルダックが突然火傷するという意味不明な状態になる。

くすぐるは相手の防御も下げることができるので、後続のザシアンやボルトロスの火力サポートができるだけでなく、投げつけると違って複数回打つことができる。さらに、道具を選べるので気合の襷を持たせることでヒンバスが一度は攻撃を耐えることができる。

以上の理由により、くすぐるヒンバスに軍配が上がったのでオーガザシアンのオーロンゲの枠にヒンバスが加入することになった。

催眠術を覚えるので壁貼りの必要を感じない盤面では相手の行動を止めることもできる。Sが80あるので雨下ではレジエレキよりも速い素早さから凍える風でS操作も可能。

悪戯心ではないため、サイコフィールド下でも全体S操作が行えて、暇なときは催眠術まで使える両壁オーロンゲと考えたらとても強そうな気がした。

 

没になった理由

困ったら催眠術を押したくなって外して負けるため

 

 

ダグトリオ@スカーフ

 

黒バドザシアンエレキに対する回答として採用。

特性の蟻地獄でザシアンやレジエレキを引かせずに上から地震を打つことができる。

連続技の袋叩きを覚えるので襷黒バドレックスを何もさせずに倒せるのがおしゃれポイント。袋叩きは選出したポケモンのA種族値によって威力が上がるので、必然的にザシアンの威を借りるダグトリオが誕生する。

GSバトルの環境で交代できなくなるという特性は非常に強力なので、場に存在するだけで仕事を果たしているといっても過言ではない。

 

没になった理由

ザシアンの電光石火急所で死ぬな

 

 

ライコウ@命の珠

 

目覚めるパワーがなくなった8世代環境において、電気タイプの前で意気揚々としているランドロスをワンパンしたくなったので採用。

熱湯を覚えるのでダイストリームでランドロスの弱点を突くことができる。

命の珠と手助けのサポートを受けることにより、ダイマックスランドロスですら一撃で倒せる火力が手に入る。

ダイマ終了後のライジングボルトも強力。Sが115なので化身ボルトロスよりも早く行動できる点が魅力。

ランドロスを倒せるレジエレキみたいなポケモンなので弱いはずがないと思った。

 

没になった理由

レジエレキではなかった

 

 

イシヘンジン

イシヘンジン@襷

特性のパワースポットの効果で隣のポケモンの火力が常に1.3倍になり、実質的に命の珠を持った状態にできる。

これの何がすごいかというと、特化ザシアンの巨獣斬がH252ザシアンにちょうど100%~のダメージなのでピッタリ倒せる。ゲーフリがザシアンの横に置けと言っているようなものである。

命の球持ちのダイマックス技の火力をさらに1.3倍にできるのも強力。

さらに、ワイドガードを覚えるので苦手なカイオーガグラードン、バドレックスやレジエレキの攻撃を防ぐこともできる。

ワイドガードを押しながら、同時に味方に簡易的な手助けをできるポケモンはイシヘンジンしかいない。

岩雪崩によるガオガエンへの打点や、地ならしによる全体S操作も魅力の一つ。隣にテレパシーのディアルガパルキアを置くことで、火力をサポートしながら素早さ操作も行える。

 

没になった理由

D種族値が20しかなかったから

 

 

ハガネール@弱点保険

 

追い風黒バドザシアンエレキに対してトリックルームを決めることができたらもう勝ったようなものじゃん、という思考でトリルサポート兼トリルアタッカーを探したらハガネールになった。

電気無効かつワイドガードを使えるので、横に襷黒バドレックスを置きながらワイドガードトリックルームを押せば大体トリルが通る。

トリル後はダイアースやダイスチルで耐久を上げながら攻撃が可能。ダイスチルで上がった防御をダイマ後のボディプレスに活かせるのもグッド。

ツンデツンデを超える物理耐久を持ちながら格闘が4倍でないのでとにかく硬い。威嚇を入れたザシアンの聖なる剣をH振りだけで2耐えしたりする。

特性の頑丈による行動保証も便利で、弱点保険との相性も非常に良い。刺さる相手には刺さるといった印象。

 

没になった理由

ダイアースでザシアンが倒せない

 

 

普段は活躍できなそうなポケモンも、GS環境では活躍できたりできなかったりするので色々なポケモンの可能性を感じられて楽しいです。

8月にはWCSがあるので、それまでに可能性を感じただけでなく実際に活躍できるポケモンを見つけたいところです。

 

 

サムネ用のお魚

 

【剣盾GSダブル】可能性だけ感じた一般枠まとめ

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こんにちは。四畳半です。

明日からINCが始まるということで、GSダブルでやれそうな雰囲気だけはあったポケモンをメモがてらにまとめていこうと思います。

 

 

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ニョロモ@襷 

スカーフカイオーガのお供として採用。スカーフカイオーガの天敵であるレジエレキに上から凍える風を入れて潮吹きで倒そうという考え。

レジエレキを抜くにはS75以上のすいすいが必要。ついでに潮吹きの火力を上げれる手助けも欲しいところ。
S75以上で凍える風を使えるのはカブトプスヒンバスキングドラハリーセンゴルダックニョロモニョロゾの7匹。
この7匹で手助けが使えるのはニョロモニョロゾしかいない。

ニョロゾではないのはがむしゃらのダメージが期待できるから。
HP個体値0のニョロモのHP実数値は驚異の100なので、HPが満タンでも伝説ポケモンを約半分削ることができる。命中安定の怒りの前歯としても使えるのも便利。
カイオーガ対策のチョッキイベルタルをがむしゃら+潮吹き+バクアを受けた潮吹きで落とせるのも偉い。

サポートポケモンは1匹だけ残ってしまうとラス1対面で負けになることが多いが、ニョロモはHPが1でもあれば催眠術+がむしゃら+凍える風でワンチャンが残せたり残せなかったりするのも微妙にポイントが高い。

 

没になった理由
困ったら催眠術を押したくなって外して負けるため

 

 

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ダーテング@チョッキ

 

グラードン使いたいけど相手の黒バドとかカイオーガどうするの問題に終止符を打ち損ねたポケモン

同じ葉緑素フシギバナと違って悪タイプなので黒バドに耐性がある。

不意打ちで黒バドに強い。草技でグラカイに強い。熱風でザシアンに強い。凍える風でランドロスに強いと見た目だけはとてもいけそうな雰囲気をしていた。

 

没になった理由

火力が低すぎる

ゴリラとランドのとんぼ返りで死ぬな

 

 

バチンウニ

バチンウニ@眼鏡

 

カプ・コケコ(ガラルのすがた)

以前からダイマックスレジエレキの火力がすごいと言われているが、実はダイマックスしないウニの方が火力が高い。

(冷静ウニのエレキフィールド眼鏡ライジングボルト>臆病珠レジエレキのダイサンダー)

ザシアンに178~211のダメージを叩き出すので甘えてるとワンパンできたりする。

S15とめちゃくちゃ遅いのでトリルで運用が可能。サイコフィールドを奪いながら不意打ちが使えるので地味に黒バドにも刺さる。

エレキフィールドが催眠対策になるのも偉い。

 

没になった理由

相手のレジエレキが強化されるから

ゴリランダーに弱すぎる

 

 

クチート

クチート@襷

 

ザシアン(ホウエンのすがた)

威嚇ほしいな~。あと手助けもほしいな~。ついでに黒バドきついから不意打ちもほしいな~と思って検索したら条件に当てはまったのがカポエラークチートしかいなかった。

じゃあカポエラーでいいじゃんとなりそうだが、こちらは挑発と火炎放射があるので鉄壁ナットレイに強い。

ザシアンと同じ耐性があるのだから少しくらい数値が低くてもなんとかなると思った。

 

没になった理由

ザシアンではなかった

カポエラーでいいじゃん

 

 

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マッギョ(ガラルのすがた)@達人の帯

 

レジエレキに耐性があって不意打ちで黒バドを倒せるポケモンを探したら引っかかった。

一番の特徴は特性の『擬態』である。本来は鋼/地面というタイプだが、フィールドによって草/電気/エスパー/フェアリーにもなることができる。

これだけだと別に意味がなさそうだが、大地の波動と一緒に使うことで真価を発揮する。技威力が50から100になり、タイプも一致になる。さらにフィールド補正もかかるので、実質威力130のタイプ一致技を4つに分けて使うことができる。(ミストは例外)

使いどころは難しそうだが、使いようによっては奇襲を仕掛けることができて楽しそうだと感じた。

 

没になった理由

Cが66しかなかったから

 

 

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ウソッキー@チイラorイバン

 

襷余ってないけど頑丈で行動保証があって手助けと不意打ちが使えるポケモンを検索したらこいつしかいなかった。

ガエンやイベルタルに打点があるだけでなく、死に際のウッドハンマーカイオーガをしばけそうな雰囲気もある。

 

没になった理由

意地っ張りだとガエンが抜けない

 

 

ツボツボ

ツボツボ@イバン

 

襷余ってないけど頑丈で行動保証があって手助けが使えるシリーズ第二弾。

伝説ルールでツボラキを使うなと言われそうだが、今回はラッキーは関係ない。

ゴミみたいなAとC、バカみたいなBとDがあるので、パワーシェアは相手のAとCを実質半分にする甘えると怪電波を兼ね備えた技になり、ガードシェアは味方の伝説ポケモンの耐久値を1.5~2倍にしてくれる。

 

没になった理由

育成したくなかったから

 

 

キュワワーf:id:yojyosyugi:20220217185415p:plain

キュワワー@メンタルハーブ ゴリランダー@珠

 

キュワワーの特性『フラワーベール』に可能性を感じたため。

フラワーベールは味方の草タイプのポケモンが能力低下を受けなくなる特性である。これによりゴリランダーが威嚇を無視できるようになるため、キョダイマックス適正が跳ね上がる。

ガオガエンをダイアースで吹き飛ばしたり、ランドロスをキョダイコランダでぼこぼこにできる。

カミツルギでも似たようなことができるが、構築名がキュワゴリラになるのでこちらを採用しかけた。

 

没になった理由

伝説ルールでやることじゃない

 

 

普段はダブルバトルをやってない人も明日の9時までにエントリーを終わらせて3戦したら色違いガラルフリーザーがもらえるので是非参加してみてください。

それでは、予選でお会いしましょう。