こんにちは。四畳半です。
今回はインターネット大会【プリティプリマ】で使用した個体の紹介です。
ルール
戦績
TN:コルネリア
最高レート:1769 最終レート:1757
最終順位28位
構築経緯
このルールの最強アイテムである進化の輝石を誰に持たせるか考えるところから構築がスタート。
輝石の性能は群を抜いており輝石持ちポケモンは必ず選出したいので、どの相手にも腐ることなく出していける高い耐久と火力を持ったポリゴンに持たせることにしました。
ポリゴンの強さはダウンロードのCアップによるものが大きいです。確実にダウンロードでCを上げるために、先発のポケモンで相手のDを下げてから後発のポリゴンを選出することが理想だと考えました。
そこで、ダイアークをタイプ一致で使えるゾロアを先発のダイマックスエースとして採用しました。耐久こそ低いものの、CとSは隣のポケモンでサポートしてあげれば充分にアタッカーに成り得る数値です。
ゾロアの隣に欲しい要素はS操作や火力の補助をしてくれるポケモンです。適役として高いSから凍える風や嘘泣きを使えるニューラをゾロアと同様に先発要員で採用しました。
先発、後発まで決まりましたが、このままだと格闘に全員が抜群を取られてしまいます。対策として4匹目に格闘無効で詰め性能の高い呪いガラルサニーゴを最後の基本選出として採用しました。
ゾロアの特性であるイリュージョンは4匹目に選出したポケモンと同じ姿に化けることができるため、実際には1匹しかいない格闘無効枠を見た目上2匹にすることができます。
①本来の並び
②相手視点から見た並び
残り2匹は補完になります。
相手の炎タイプの処理が面倒なこと、後発のポリゴンサニーゴでは上から制圧されたときに困りそうなので高い素早さから岩技と先制技を打てるアノプスを採用しました。サニーゴの代わりに4匹目に選出することで、イリュージョンによる初手アノプスのダイマックスを相手に警戒させることもできます。
ここまでで厳しそうなのが数値の高いノーマルタイプとポリゴンのノーマル技が通りにくい岩タイプです。6匹目にはどちらにも抜群を取ることのできる格闘タイプとしてコジョフーを採用しました。ダクマと違って先制技や岩技を使える点が高評価です。
この6匹の副産物として、全ての並びで相手のポリゴンのダウンロードがAを上げる効果になります。
コンセプト
①イリュージョンでサニーゴに化けたダイマックスゾロアによる奇襲を通す
②自分のポリゴンを強く使って相手のポリゴンを弱く使わせる
③相手に見えない詰め筋を狙う
個体解説
ポリゴン@進化の輝石
控え目
H228 C252 S28
169-×-90-150-95-64
Sはミラー意識で少しだけ
このルールで一番強いと思っているポケモンです。ただでさえ進化前とは思えない高い数値を輝石とダウンロードでさらに上乗せします。
選出率は予定通りほぼ100%で必ず後発に置きました。ダイアークや嘘泣きで下がったDを起点にしてダウンロードでCが上がります。
非ダイマ時にも動かせやすくするためにトライアタックと破壊光線を両立しています。トライアタックでは技威力に欠けるように思えますが、ダイアークによるDダウンとこちらのCアップによって通常時の2.25倍の火力が出るため等倍なら大体ワンパン出来ます。ダイマされても破壊光線で倒せたりするので非ダイマ時にも割と打ちました。
ポリゴンミラーではCSポリゴンに一度抜かれただけで他は全て上を取ることができました。
ゾロア@命の珠
臆病
H4 C252 S252
116-×-60-132-60-128
CSぶっぱ
今回のメインポケモンです。ニューラと並べてサニーゴやアノプスに化けながらダイマックス技で奇襲を仕掛けていきます。
攻撃を喰らわない限りダイマックス中でも4匹目のポケモンに化け続けることができます。どちらに化けても相手にとっては厄介なメリットがあります。
サニーゴに化けるメリット
①ゴースト、悪タイプの技を誘発して半減に抑えられる
②ノーマル、格闘タイプの技を打たせない
③毒毒や挑発などの補助技を打たせる
④低速低火力と思わせて上から高火力をぶつける
⑤悪戯心のすり替えや電磁波を誘発して無効にできる
アノプスに化けるメリット
①威嚇や鬼火を誘発できる
②ノーマル技を打たせにくくする
④悪戯心のすり替えや電磁波を誘発して無効にできる
特にサニーゴに化けながらダイサイコで格闘ポケモンを倒す動きが強力です。ダイバーンで輝石モンジャラを倒したりダイアシッドでポリゴンを強化することもできます。
基本的にはニューラの凍える風や嘘泣きと合わせながらダイアークを通していきます。嘘泣きダイアークはH振り輝石ポリゴンを倒せる火力があり、仮にダイマックスされてもHPが半分以上削れたD-3のポリゴンが残るので裏のCが上がったポリゴンのトライアタックで処理が可能です。
見えないタイプ耐性のおかげで1ターンはやり過ごせることが多く、地獄突きや嘘泣きダイホロウが何回も飛んできました。その間に1匹倒すことで相手が気付いたときには取り返しのつかない盤面に持っていくことも多かったです。
全体的に物理ポケモンと物理受けポケモンが多かったこともあり、特殊技の通りはとてもよかったです。
ニューラ@こだわりスカーフ
陽気
A252 D4 S252
130-147-75-×-96-183
ASぶっぱ
環境最速のニューラにスカーフを持たせてS操作をすることで、相手の上を取り続けられるようにします。
技は全体S操作の凍える風、S操作と格闘打点を兼ね揃えたローキック、ゾロアとポリゴンのサポートになる嘘泣きまで確定として、残り1枠にはこのままでは勝つことのできないリリーラに対抗するためにトリプルアクセルを採用しました。コジョフーのインファイトと重ねることでダイマックス輝石リリーラを倒すことができます。
基本的には凍える風や嘘泣きを押すかローキックで殴るポケモンなので、トリプルアクセルの使用頻度の少なさから命中不安には目を瞑りました。他に欲しい技はないですし、なければリリーラに勝てないので極一部の必要なときにだけ押す気合玉のような感覚で使いました。
サニーゴ(ガラルのすがた)@食べ残し
臆病
H252 D4 S252
167-×-120-85-121-90
最速、ダウンロード意識のD振り
この構築で唯一の格闘耐性を持つポケモンです。ゾロアのおかげで格闘耐性を見た目だけ倍にできます。
ニューラゾロア(サニーゴのすがた)で選出した際に初手ドッコラーを出されてしまうと、ニューラ方向へのマッハパンチが受からないように見えます。そこでニューラを本物のサニーゴに引くことで盤面にサニーゴが2匹並び、マッハパンチを透かしながらゾロアのダイサイコでドッコラーを倒すという動きが可能になります。
このルールのサニーゴは高い耐久を持つポケモンですが、ベベノムの毒々身代わりやバルチャイの毒々挑発、ゴンベの地割れなどによって対策されてしまいます。
そこで、一般的な受けサニーゴとは異なり呪い、身代わり、眠るを採用することで、これらの詰めポケモンを逆に詰めることができるようにしました。相手視点ではサニーゴだけ残したら勝てると思ってくれるので、見えない勝ち筋を生み出せます。
食べ残しは身代わりや呪いで削れたHPをじわじわと回復できます。特性の呪われボディとの相性も良く色々と噛み合ってくれました。
最速のおかげでサニーゴミラーにも強く、相手のダイマックスポリゴンのダイホロウを身代わりで透かすこともできます。ニューラの凍える風やポリゴンのダイアタックを入れると最速70属まで抜けるようになるので、相手の想定外の素早さから行動できました。
何度も終盤の1vs2を巻き返してくれた最高のポケモンでした。
アノプス@気合の襷
陽気
A252 D4 S252
120-147-70-×-71-139
ASぶっぱ、ダウンロード意識のD振り
襷の行動保証と先制技によるストッパー性能が高く、環境上位ポケモンに刺さっている岩技を打つことができます。守るが欲しい場面もありましたが、切る技がなかったのでこの構成に落ち着きました。
ゾロアに化けさせると威嚇や鬼火が飛んでくることが多かったです。ゾロアでそれらのポケモンを処理できると裏のアノプスが動きやすくなります。
相手のダイストリームを襷で耐えるとすいすいで素早さが倍になるので雨パにも強く出ることができました。
コジョフー@こだわり鉢巻き
陽気
A252 D4 S252
120-137-70-×-71-128
ASぶっぱ、ダウンロード意識のD振り
耐久の高いノーマルと岩タイプを破壊するポケモンです。
このルールでは数値の高いポケモンで構築を組むとサニーゴ以外に格闘が一貫することが多いです。ニューラのS操作と合わせてインファイトを通していきたいので精神力であるこのポケモンを採用しました。
同じく精神力で数値の高いダクマも存在しますが、ダクマは岩雪崩や先制技を覚えないので器用な動きができそうなコジョフーを選択しました。
選出
選出①
ゾロアがサニーゴに化けるパターンです。ゾロアとポリゴンのダイアークビートで残数を減らしながらサニーゴで詰めます。ドッコラーやベベノムはこの選出で処理します。
選出②
ゾロアがアノプスに化けるパターンです。こちらも同様にダイアークビートで攻めながら狩り残しをアノプスで処理します。
選出③
凍える風+鉢巻きインファイトから後続のダイマックスポリゴンに繋ぎます。リリーラがいたらこの選出でトリプルアクセル+インファイトを狙います。
選出④
凍える風+岩雪崩からポリゴンに繋げます。ロコン+スカーフヒトカゲやスカーフアーケンがいる場合はこの並びで対処します。
苦手なポケモン
凍える風も嘘泣きもダイアークもダイアタックも天邪鬼で逆に強化になります。アノプスのシザークロスが通ればなんとかなります。
感想
コンセプトであるゾロアの奇襲とポリゴンを強く使うことはしっかりとできていたのでよかったです。格闘の一貫もイリュージョンのおかげでそこまで困ったことはなかったと思います。
全試合消化した感想としては楽しかったの一言に尽きます。イリュージョンは実践で活躍させるのは難しいと思っていたので上手く機能してくれてホッとしました。サニーゴでベベノムを詰める時も同じくらい楽しかったです。
目標にしていた1800に届かなかったのは残念ですが、久しぶりに楽しいポケモンバトルができたので満足しました。
それではまた次回のインターネット大会でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。
おまけ
(最後までイリュージョンが解除されずにサニーゴが並んでしまった図)
サニーゴはサイコキネシスと地獄突きを覚えるのでダイサイコとダイアークではバレてない可能性があったりなかったりします。
実はサニゴーンとは違って嫉妬の炎を覚えないのでダイバーンを打つとバレます。
(最後までイリュージョンが解除されずにアノプスが並んでしまった図)
アノプスは叩き落とすとクロスポイズンを覚えるのでダイアークとダイアシッドを打ってもバレてない可能性があります。(本当か……?)